ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

【ブラッククローバー】ライアが変身しているのは、やっぱりマルクス

 間違いない。

週刊少年ジャンプ25号 感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

 週刊少年ジャンプ18号にて、魔法騎士団幹部の中にライアが変装した人物が潜入していることが明かされたわけだが、感想で書いたようにこれは団長達の中にいるのではなく、マルクスだと思われる。

 なぜなら、あの場面で団長に変身していたところで何の意味もないからだ。
 
 ライアによると、騎士団からの疑いの目を逸らしたのは彼自身の働きによるもののようだったが、団長達がやったことと言えばせいぜいゲルドルを捕らえたことくらいだから、マルクスの立場以外ではろくに工作もできない。

 おそらく、マルクスに変身したライアは、捕虜となったキャサリンとゲオルクに暗示をかけ、ゲルドルの名を偽証させた(というより、偽の記憶を映像として映し出した?)のではないか。
 ゲルドルが様々な犯罪に手を染めていたのは事実なのだろうが、王都に結界を張っていた魔導士達を襲撃したのは別の人物だと思われる。

 キャサリン達の証言が作られたものだという根拠はほかにもあって、9話に出てきた裏切者の『金色の夜明け』団員の台詞では、魔石を集めている理由は「あの方の復活」のためだった。
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 だが、キャサリン達は「魔と密接に繋がった真の姿に生まれ変わ」るために魔石を集めていると証言しており、矛盾が生じている。
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 もちろん、「あの方」が復活した結果、白夜の魔眼の構成員が「真の姿に生まれ変わ」るという可能性もある。
 しかし、仮にそうだとしても、「あの方の復活」についての情報がキャサリン達の口から全く出て来ないのはあまりに不自然だろう。
 リヒトと部下たちの絆の深さを見る限り、キャサリン達には真の目的が伝えられていないというのも考えにくい。

 こうなると、キャサリン達から引き出した言葉には偽情報が含まれていると考えた方が自然であり、であれば当然、ライアが変身しているのはマルクスだということになる。

 
 証言のうち、海底神殿に魔石が存在するという情報は真実であったが、海底の人間がこういった戦闘ゲームが好きであることを把握していたにしろそうでないにしろ、魔法騎士団と戦わせることで消耗させる狙いだったと考えれば、上記の推測と矛盾はしない。

 これに対してTwitter秋あかね @akiakane_plto さんから、



 という呟きをいただき、なるほどと思った。

 あえて魔石の情報を漏らすことで強魔地帯へ騎士団を向かわせる。
 海底神殿まで辿り着けずに海の藻屑と化すならそれも良いし、辿り着いて海底神殿の神官と潰しあってくれるのならば、なお良い。
 どちらに転んでも『白夜の魔眼』の利益となる一手だ。

 刺客として絶望のヴェットが選ばれた理由が、秋あかねさんの仰るようにヤミ団長との相性が良いからだとすると、「魔法騎士団団長すら信用できない状況下なら、魔法帝は重要任務を託す相手にヤミを選ぶ」ということまで読まれていることになる。
 魔法帝の側近としてライアが潜入しているのであれば、それも不思議ではない。


 そもそも、このタイミングでヴェットが現れたこと自体、とても偶然とは思えない。
 白夜の魔眼はもっと前に魔石を奪うことだってできたのだから、今回の襲撃は『黒の暴牛』が向かったのを知ったうえで、意図的に行われたものだろう。

 魔法帝は他の団長達には海底神殿に魔石があることや、それを暴牛に取りに行かせたことは話していないはずで、この時点でライアが変装しているのがマルクスなのはほぼ確実と言えよう(黒の暴牛内部にも裏切者がいるのなら話は別だが)。