ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

僕だけがいない街 第5話『逃亡』感想

 今回はちょっといまいち。
 悟の逃亡に説得力が欠けるのがなあ。

※原作未読
僕だけがいない街 第4話『達成』はこちら

※以下、ネタバレ注意
 映画館で実写版の予告が流れ、そこで結構今後の展開をネタバレされてしまった……。
 まあ、その一つは今回の火事の場面だったし、ラストにしても「タイムリープ物」と知った時点で想像し得るものだったからそこまでのダメージはないけど。
 だとしても、腹が立つ。

【逃亡】
 普通に出頭すべきだったんじゃないのかなあ。
 悟が逃走を選んだことにあまり説得力を感じない。

 たとえば、これが『MONSTER』のテンマのように、刑事が殺人に関与しているのを知ってしまったとかならば、警察が信用できないということで逃げるのも納得できるんだけど。
 この作品の場合、ヨハンのような巨大な存在による犯行ではなく、単なる変質者による事件なのだから、取り調べで無実を訴える方法もあったんじゃないの。

 まあただ、この世界の警察は20年にもわたって真犯人に踊らされ、誤認逮捕を続けているようだから、たしかにそんな無能な連中の捜査に身を任せるのが怖いというのは分かる。

【市議】
 気になるのは突然出てきた市議会議員の存在。
 もしかして、この市議が事件に関与しているという話になるのだろうか。

 たしかに、単なる児童誘拐犯が20年も犯行を重ね続けながら、警察の目を逃れ、のみならず幾人もの無実の人間に罪を被せているというのは、正直言ってあまりリアリティはないんだよなあ。

 あくまでも単なる殺人事件を巡るストーリーになるのだと思っていたのだけれど、ひょっとして政治が絡んだ陰謀に発展していくのかな。
 つまり、警察は誤認逮捕を連発しているのではなく、意図的に真犯人を見逃し、無実の人間に罪を着せている、と。

 あんまり大きな話になるのは個人的に好ましくないので、できればこの予想は外れていてほしい。
 市議会議員ごときがそこまで司法を意のままにできるというのは、どっちみちリアリティはないし。

【その他】
・なるほど、母親の情夫が死体を隠したのか。
・虐待死が今回の歴史だけのことなのか、前回からそうだったのかが問題。
・TV局が報道を自主規制。こんな善良なTV局が実在するのだろうか。
・この元同僚の男性が、現代で母親が電話をかけていた相手かな。
・雛月の失踪から6日後に中西が失踪。偶然なのか、あるいは便乗したのか。
・ゴミ袋を見て絶叫しながら逃げ出す29歳……。いや、気持ちは解る、解るけども……。
・とっくに死は覚悟していただろうに、ちょっとメンタルが弱すぎないか。
・ここで悟が虐待されて死んだと認識したのかどうかも気になるなあ。
・まさか過去に戻った時点から再スタートとは。
「甘すぎ」。いや、本当に甘すぎだと思う。もうちょっとしっかりしてくれ。
・警察が店長に誘き出すよう要請した? だとしたらあらかじめ捜査員を部屋に待ち伏せておくとか、やりようがあるだろうに。
逆転裁判並みに警察が無能な作品である。
・市議会議員の西園先生。家族経営のピザ屋のために信号と横断歩道をつける。
・片桐を見る西園。店長に続いてこの議員もロリコンだったりしないだろうな。
・店長はなぜ片桐が匿っていると知ったんだろう。ピザを持ち帰ったことから? 彼らの仲を以前から疑っていた?
・1話で会話する悟と片桐に意味深な目線を送っていたので、恋人関係ではないかと考えていたのかもしれない。
・まさか殴るとは……。いやあ、客観的に見ると、これは店長の行動が正しいような気が。
・片桐父のポケットにチョコを入れた人物も後々語られるのかな。
・「脅された」なんて供述されたらいよいよ終わりだろうに……。やっぱり早く出頭すべきとしか思えない。
・なぜ片桐が狙われたのか。片桐が悟親子と一緒にいるところを見られたから?
・だとしても、片桐を狙う理由が分からない。犯人について聞かされた可能性を恐れている?