ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

週刊少年ジャンプ9号(2018年)感想

 今週に関して言えば約束のネバーランドが情報量、面白さ双方でハンタを圧倒してたと思う。
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週刊少年ジャンプ8号(2018年)感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

約束のネバーランド
第72話 CALL
 やっぱミネルヴァさん頭おかしい人でしたね……。
 こんな奴、私がラートリー一族の人間でも始末するわ。

 「自分で手を汚すのは嫌だけど、壁を破壊して鬼と人間が殺戮を繰り広げる地獄のような世界に戻すのは君たちの自由だし、贖罪にそのための情報も提供します」

 フリッツ王かアンタは。
 奇しくも壁の向こうの王だし。

 何というか、「贖罪を口にし、人道主義を掲げながら過激な路線を追求して、結果的にもっと大勢の人々を不幸にする」典型的な人間だよね。
 裏切った腹心が正しい。

 しかし、ミネルヴァが2031年に死んでいるとすると、シスタークローネにペンを渡した男は何者なんだろう。
 現在が2045年でクローネは享年26歳。当時の彼女はどう見ても12歳以下ではなかったから、ミネルヴァの死後(あるいは失脚後)もペンを流してる奴がいることになる。

 ミネルヴァと敵対するラートリー家主流派には、ペンを流すメリットは無いので、彼らの仕業とは考えにくい。
 強いて考えるなら、「バイヨン卿と通じており、子供達を狩場に誘い込むため」辺りだが、これも風車小屋の部屋やシェルターがそのまま放置されている事と矛盾する。

 となると、ミネルヴァの死後もペンを流しているのは、彼の同志である飼育児の支援者と考えるのが自然だろう。
 エレベーターが既に塞がれていることを知らないか、あるいはシェルターという安全な居住地の提供及びエレベーターに仕掛けられた伝言を聞かせることが目的かな。


 というか、エレベーターの部屋やシェルターがそのままになっているということは、裏切った腹心やラートリー家は、協力関係にあるであろう高級農園側にそのことを隠したまま放置しているわけか。

 まあ、そりゃそうか。
 人間界側の調停者の当主が、自ら『約束』を反故にして飼育児を逃がしていたとか、農園側に言えるわけないわな。
 今後の取引において人間側が不利になることは避けられないだろうし。

 それにしても、ジェイムズ・ラートリーの「腹心」ということは当然、エレベーターの存在はもちろんシェルターの位置も知っていただろうに、それらの破壊や隠蔽を一切試みずに、急いで両界の道を塞いだということは、よほど穴が空いている状態が恐ろしかったんだろうなあ。
 まあ、その気持ちはよく解る。 


 
問題はこのミネルヴァの歪みを作者が意図的に描いているかどうかだよね。
 進撃のフリッツ王の場合、明らかに作中非として設定されていたけれど、ミネルヴァさんは今後どう扱われるだろう。

 これは約束のネバーランドという作品の評価を大きく左右するポイントだよなあ。

 
私としては今のところ不安よりも白井先生への信頼感の方が強くて、 「腹心」やラートリー家を単なる「保身に走る悪役」で終わらせず人類全体のことを慮った上で決断を下した勢力として描いてくれそうな感触はある。

 
 余談ではあるけど、今回のテーマって現実世界で起きている難民問題とも結構リンクしているよね。
 白井先生は寓話として意図的に似せた構図にしているのだろうか。だとしたらちょっと感心するなあ。

ブラッククローバー
第142話 黄昏
 あー……。二重人格パターンは考えてなかったなあ。

 白夜の魔眼のメンバーの中には、現代人にエルフの記憶が移植されてる者もいるってことを考えれば、予想できても良かった。
 となると、ヒース様の部下から報告を受けて「あの方の復活は目前だ」と言っていた金色の夜明け団の内通者は、団長その人(の肉体に憑いたリヒト)だったということか。
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 で、リヒト達が魔石を集めて復活させようとしている「あの方」とは、エルフの長にして反魔法の剣の本来の持ち主
 回想から考えてもエルフの長はリヒトだと考えられるので、やはり団長に取り憑いているこの人物は「リヒトを名乗る別の誰か」である可能性が高そう。

 リヒト(仮)より強い三魔眼のライアさんがアネゴレオンにボコボコにされてるのに、リヒト(仮)が魔法帝に勝てるのかって話だが、あの当時のリヒト(仮)はまだ力を完璧には引き出せていなかっただけで、今は魔法帝より強いという展開になるんじゃないかな。

 こうなると案の定、王撰騎士団による白夜のアジト奇襲はダダ漏れだったことになるわけで、どう考えても罠が仕掛けられてますねこれ。
 ……死んだな、アネゴレオン。南無。

 ついこの間まで「アネゴレオンを倒しても魔法帝がいるとかクローバー王国圧倒的すぎwww」なんて話をしてたのに、「二大巨頭を喪ったクローバー王国の明日はどっちだ……」の空気を醸しつつあるというね。

僕のヒーローアカデミア

第168話 青山奇行篇


「無理矢理に引き出した20%の力でも勝てなかった」 

せやったね……。

「だから100%の力を自力で」

イカレてんのか?



 そうだ頭イカレてるんだった……。
 間……20%と100%の間ァッ!!

 いやまあ、「早く100%の力を使いこなせるようにならないと」くらいの意味ではあるんだろうけど、青山くんの言うように焦り過ぎだよね。


 青山君と言えば、葉隠透、ヴィラン連合の内通者説
週刊少年ジャンプ8号(2018年)感想で書いたように、私は青山君を内通者候補から除外していた。

 
その理由は合宿中にヴィラン連合の襲撃を受けた際、震えながら物陰に隠れ、最後はMr.コンプレスに攻撃を加えたからであった。

 しかし、10巻を改めて読み直しててようやっと気付いたのだが、青山くんの内通者疑惑、これ晴れてないな。

 彼が震えながら身を潜めていたのも、ヴィラン連合(AFO)に情報を流した罪の意識に苛まれていたという風にも捉えられるからなあ……。
 Mr.コンプレスへの一撃も、内通者の容疑を逃れるためのポーズに過ぎない可能性もある。


 まあでも、私は最後まで葉隠ちゃん推しでいきます。
 実際、青山くんより葉隠ちゃんのが圧倒的に怪しい描写が多いし。


『今週の葉隠透』
 常のハイテンションは鳴りを潜め、ヤオモモに対する冷静なツッコミ。
 つまり普段の振る舞いは演技と言うこと……。やはり内通者。

鬼滅の刃

第95話 最期

 ホントにダーツ兄妹みたいな醜い争いを繰り広げてて笑った。
 まあでもハンタとは違ってこれで終わりではなく、炭次郎の言葉をきっかけに回想でお互いを思い遣ってたときのことを思い出すんだろう。

 禰豆子の血鬼術による解毒はまあ、鬼が生み出した物質だけ熱して気化させるという理屈は、少なくとも炎で夢から覚まさせるというよりは納得し易いと思います。

ぼくたちは勉強ができない
第48 渚に失せものありて先人は艶然と【X】する

 お前かよw 
 またベッタベタなネタだなあと思いながら読んでたら、オチが狂い過ぎてて面白かったです。

 というかこのサブタイ、つまり桐須先生のことなわけね。 

火ノ丸相撲

第178話 鬼丸国綱と数珠丸恒次②

 一本背負いって宇良がやってたんだっけ?

 「え、潮って横綱相撲が信条だったんじゃ……?」と思ってたら、作中でちゃんと言及されてほっとした。

 どうなんだろう。
 やはり、横綱相撲を追求していくのか、それとも「張り手も立派な相撲だ」という形に落ち着くのか。

 後者だとすれば川田先生の横綱に対する考え方が連載中に変わったのかもしれない。
 刃皇関といい、駿海さんの外国人力士受け入れ論といい、最近白鵬フォローと思われるような描写も多いしなあ。

HUNTER×HUNTER
第371話 任務

【HUNTER×HUNTER】第361話~第370話の感想まとめ

 ひ、ヒヒ……10週の間に旅団が何人ヒソカさんに殺られるか、想像するだけで涎が止まらねえぜ……ヒヒッヒヒヒヒヒッ。

 旅団が全員乗っているとしたらカルトもいることになるけど、もしキルアとろくに絡まないうちからヒソカさんに殺されたら凄い話だなあ。


 んー、今週は再開1話目の割に話があまり進まず、情報量もさほど多くなかったうえに、まだ自分の前回分の感想も読み直せていないので、とりあえずこんなところかな。

【BOZEBEATS】
第3話 東京環状フルスロットル

 いよいよ喰霊っぽい雰囲気になってきた。

 欲を言えばここまでを2話でやってほしかったかな。
 1話で葉隠先輩をカマセに環の活躍を中心に描いたうえで、2話でBOZEの仲間達の頼もしさを見せ、3話で具体的な組織の紹介、くらいテンポが良ければなあ。

 あと、個人的にBOZEの隊員達は顔を隠さないできっちりキャラデザを見せてくれた方がワクワクできた。
 ……いや、もちろんキャラデザが良いのが前提にはなるけど。

【青春!!サナエの大冒険(読み切り)】
 ほほお……。嫌いじゃない、この空気感。
 オチがないところがやや残念ではあったものの、まあこれも味と捉えておこう。

 ただ、いかにも連載向きの作風じゃないよなあ。
 雰囲気的には吾峠先生の読み切りに近いけれど、あちらは構成はしっかりしてたんだよね。

 まあ、これはあくまで代原だし、本格的な読み切りに期待したいところ。