今回のレヴェリーで登場するかもしれない。
ONE PIECE 第905話『美しい世界』感想はこちら
※以下、ネタバレ注意
サイファーポール〝イージス〟ゼロ。
世界貴族たる天竜人直属の役人たちであり、ドフラミンゴと直接交渉し、時に世界政府最高権力である五老星の頭越しに行動を起こせる組織である。
通称、CP-0と呼ばれる彼らと、主である天竜人の関係とはいかなるものなのだろうか。
我々の知っている天竜人の印象は、まさにガープの言う様に「ゴミクズ」であり、到底CP-0に対してまともな指示が出せるとは考えにくい。
となれば、天竜人という絶対的な権威の笠を着たCP-0が、実際には自らの思うがままに権限を振るっていると考えた方が自然だろう。
しかし、海軍本部のトップである〝赤犬〟ことサカズキは、CP-0のことを『天竜人の傀儡』と罵倒している。
彼の言葉が事実を反映しているのならば、驚くべきことにCP-0は天竜人の意のままに動かされる人形に過ぎないということになる。
実のところ、モリア暗殺を図ったときのドフラミンゴの台詞からもこの事実は読み取ることができた。
ドフラミンゴはこの暗殺計画を企てた人間を、当時の元帥であったセンゴクの『もっと上』だと述べている。
実際にドフラミンゴとの交渉に当たったのはCP-0だが、彼らがいかに天竜人直属であるとはいえ、海軍本部元帥よりも地位が上だとは考えにくい。
だとすれば、モリアの暗殺を企て、それをドフラミンゴに依頼するようCP-0に命じたのは、他ならぬ天竜人自身だということになる。
モリアを抹殺しようとした動機は、ドフラミンゴの言っていたように、彼がルーキーに過ぎない麦わらの一味に敗れてしまい、抑止力たる『七武海の称号を背負うにゃ力不足』だと見なしたからだろう。
つまり、この天竜人は「七武海制度が持つ世界の治安維持の為の意義」を理解し、そして世界の行く末を危惧することが出来、更には「モリアを戦争のどさくさで消してしまおう」という知恵も回る人物なのである。
これまで見てきた天竜人の言動からはとても信じがたいことではあるが、天竜人の中にもホーミング聖のような例外もいることもまた、既に描かれた事実だ。
頂上戦争後の世界情勢を冷静に見極め、今後の秩序の為にモリアの謀殺を目論む程度の見識を持つ人物。
そのような人間が聖地マリージョアの住人にいるとすれば、基本的に愚者ばかりの天竜人の中にあって、間違いなく彼らの指導者的な存在に収まっていることだろう。
そこで思い起こされるのが、今年中に読者に紹介されることになると尾田先生が言っていた「過去最大の敵」の存在だ。
(参照:【ジャンプフェスタ】ルフィ達にとって「過去最大の敵」を妄想しよう)
革命軍の標的が世界政府そのものではなく天竜人だと明かされたことも考えると、その天竜人を統帥する存在こそが「最大の敵」となる可能性は十分あり得る。
いずれにせよ、革命軍が直接宣戦布告をするとなった以上、天竜人達についても詳しく描かれることは間違いない。
その中でいかなる人物が登場するか、今から楽しみに待ちたいと思う。