ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

映画『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』

 ぬるーーーい!!

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【拍子抜け】

 いや、序盤は良かったのよ?

 

 クソみたいなアメリカ政府の陰謀で、クソみたいなメキシコの麻薬カルテルで内戦を起こす。

 わくわくするじゃない?

 素晴らしいじゃない?

 

 なのに、なのにですよ?

 中盤でそれがもう全部無かったことになって、オジサンと少女の逃避行に展開していくって。

 そりゃ無いよ~~~~~~。

 

 もちろん、米国政府の思惑撮りに事が進んでも面白くないと判断したのかもしれないけど(ただ、この作品の作風的にそっちの方が面白かったとは思う)、それにしても、これは酷くないですかね。

 

 だって、麻薬組織同士の血で血を洗う大抗争が見られると思ってたところにさ、なんかどっかで見たような過去を抱えたオジサンと少女の逃避行劇に変更されたら、それはもうハッキリ言ってがっかりですよ。

 

 違うんだ、違うんだって。

 そのお預けは無しだってー……。

 殺し合いを見せてくれよ~~~……麻薬組織同士の殺し合いをよ~~~~・

 

 大体さ、元検事のアンタ、前作では麻薬組織のボスの妻とまだ子供の息子を容赦なく撃ち殺してたじゃんか。

 なのに何で同じ、いや、それどころか直接的な妻子の仇である組織のボスの娘はこんなに守ろうとするのよ?

 

 ……女だからか?

 女の子だからか? 

 同い年、いやもっと幼い少年のことは一切の慈悲を掛けずに撃ち殺したのに、仇の娘のことは命懸けで守ろうとするのかよーーーーー!!

 

 そういうの、男女差別って言うんでしょうが!!

 

 死んだ娘と重ね合わせちゃったってか?

 ヌルいんだよ、ヌル過ぎるんだって。

 

 あんた達、前作では主人公の女性捜査官の甘さを責めて、めちゃくちゃ脅しまくってたでしょ。

 そんな連中が一丁前に甘さを見せてるんじゃないよ。

 

 そういうのを期待してないんだよなあ、もう。

 もっとこう、ひり付くような麻薬組織との狩り合いが見たかったんだってば……。

 

【陰謀】

 あと、今回の経緯もよく解んないんだよね。

 麻薬組織がイエメンから何かを運んでたのは事実だけど、それは自爆テロの実行犯とは全然別物だったってこと?

 

 ま、それは良いとして、裏切ったメキシコ連邦警察はどうするつもりだったんだろう。

 敵組織に娘を売る予定だったのかな。

 とはいえ、だとしたらこれはアメリカ側の失態でもあるよなあ。

 

 工作への協力を依頼したメキシコの当局者が裏切ったってことなんだろうか。

 

 あと、密入国者を運んでるマフィアもどういうつもりだったのか解んないんだよね。

 こっちも敵対組織に娘を売ろうとしたのかな。