ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

ONE PIECE 第940話『反逆の火種』感想【週刊少年ジャンプ21号】

 なるほろホロホロ。
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ONE PIECE 第939話『老いたる豹は路を忘れず』感想【週刊少年ジャンプ20号】はこちら

※以下、ネタバレ注意
【花魁 小紫】
 おっと、なるほどそう来たか。
 巻き上げた金を貧民に分け与えてるのかな、とは思っていたけど、腐れ外道の客を狙って堕としていたというのは予想できなかったなあ。

 先週の時点では正直なところ日和様に対しては半信半疑……いや、6:4くらいで疑ってかかっていたのだが、こうも早くその線を消してくるとは。

 何にしろ、これでゾロの前で見せた日和様の振る舞いこそが彼女の素なのは確定だろう。
 間違っても正体がバレないように悪女を演じつつ、悪党どもを密かに罰していたわけだ。

 さてさて。
 放火を行っていた犯罪グループが同じタイミングで3人揃って同じ遊女にハマり、没落していったとなると、これは店側の協力があったと考えるべきだろう。
 3人に客引きを行い、かつ、小紫を付かせなかればならないのだから、いかに彼女が遊郭内で権力を持っていたとしても、単独で成し遂げるのは極めて困難だ。

 小紫のスケジュールを調整し、彼女が重要な客に指名されていない時間帯を見計らってブン業・凡ゴウ・びん豪を遊郭に誘い込む役割の人間が必要だ。
 つまりは、狂死郎親分と一部の店の人間は小紫による「仕置き」の協力者だったわけである。

 「泣く子も黙る狂死郎一家なら、わざわざそんな迂遠な方法を使わずとも、直接的な暴力で成敗すればいいのでは?」と思われた方もいるかもしれないが、それでは3人から賄賂を受け取っている幕府の役人と対立することになる。

 わざわざ日和様に遊女を演じさせてまで隠匿しているのに、黒炭幕府に睨まれるようなことをしては元も子もない。
 だからこそ、このような一見まだるっこしい手段に出るしかなかったのだろう。

【トの康】
 まさかまさかのおトコの父親だったとは。
 うーむ、個人的には考え難いかなと思っていたのだが、こうなると↓のたかたかさんの考察が正解かもしれない。 えびす町の住人が3人組が都落ちした詳しい事情を知ってるってのも、トの康が一枚噛んでいるからだろうしなあ。

 ねおすさんの言うように、日和様とおトコに追手が放たれた事態に備えて牛鬼丸に秋水を盗むよう指示したか、もしくは鈴後を拠点とする牛鬼丸を利用して、秋水を盗むように誘導したか。
 ただ、もし日和様とトの康が協力しているとなると、彼のことをゾロに話さなかったのが疑問ではあるんだよね。
 この期に及んで隠す理由があるとも思えないし。

 んー……。
 「日和様とトの康は普段から協力関係にあるが、ゾロを送り込んだ件については日和様は知らなかった」ってのも考えられるか。

 つまり、日和様がおトコを連れて北の墓場に逃れたことを狂死郎一家や、もしくは手紙などで知ったトの康が、急遽ゾロを助っ人として差し向けることにしたとかね。

カリブー
 実際、おばあさんへの恩を返す為に圧政に苦しむ島の決起に加勢し、その罪を一人で被って連行されるなど、めちゃくちゃ改心してるんだよね、カリブーは。

 扉絵連載を経てもあんまり性格が変わってない奴らが多い中にあって、飛びぬけて改心した男と言えるかもしれない。

【その他】

・びん豪に売られた家族は気の毒だけど、まあ狂死郎一家が(それなりに)良くしてやってるのでは。
・そもそも、都の外では普通に行われてることなんだろうし。

・おトコを「売った」のは日和様との連絡役+お世話役として?

「顔も体もふざけてる」
・さらっとキツめの毒を吐くんじゃない。

・流桜。
・ますます念能力めいてきたが、まあご愛敬ってことで。

・たしかにこれは盲点だった……。言われてみれば囚人達を使わない手はないよね。

・河松、何で怪しい素振りするのん。

・そういや、横綱が悪党だったのが気になってたんだけど、ひょっとして20年前は河松こそが横綱だったんじゃないかな。