ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

ONE PIECE 第889話『未知のママ』感想【週刊少年ジャンプ4・5号】

>反撃の26男!!

 ……は?
 ご三男であらせられるダイフク兄さんを26男ババロアと混同しているだと……?
 どういうことだ担当編集コラ。寿命全部引っこ抜くぞ。
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週刊少年ジャンプ4・5合併号(2018年)感想はこちら
ONE PIECE 第888話『獅子』感想【週刊少年ジャンプ2・3号】はこちら

※以下、ネタバレ注意
【シャーロット・ダイフク】
 ダイフク兄さん、顔面偏差値もさることながら、忍耐力においてもあの誰よりも冷静なカタクリさんの弟とはとても思えないな……。とても見分色は使えなさそう。

 月の獅子(スーロン)化したキャロットでも倒すことはできない、という力関係にするために、ダイフク兄さんの精神面でバランスを取ったんだろうけど。

 全速力で走るサンジにあっという間に追いついたダイフク兄さんの魔人でも、スーロン化したキャロットには全く攻撃を与えられない、と。
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 パワーはともかくスピードだけなら、

キャロット(スーロン)>ダイフク兄さん(の魔人)>サンジ

 という順だと考えれば良いのかな。


 っていうか魔人喋るんかい。
 ダイフク兄さんも一人で寂しいときには魔人を話し相手にしてたのかな……。
 自分の身体の一部をコスコス擦りながら。

【ビッグマムが何者だったか】

 普段のマムはここまで身軽じゃないのね。
 機動力はゼウスで補っていたのか。

 ビッグマムの変貌は、羊の家の回想の「真相」と繋がってくるんだろうけど、あのときは別に飢えていたわけでも、食いわずらい状態だったわけでもないから、どういう展開になるのかちょっと予想がつかないなあ。

 ペロスペローは痩せたマムが更なる怪物になると決めつけているが、サンジの優しさを強調するために、普通に飢えて死にそうになるパターンもあり得ると思う。

 ケーキを食べて幸福だった幼少期を想い浮かべる→プリンちゃんのフラッシュバック能力で全ての真相を思い出す、ってところかなあ。


 さて、ベッジが言う「ビッグマムが昔何者だったか」という台詞。
 多くの読者の脳裏に最初に浮かんだのは、「マザー・カルメルと羊の家の子供達を食い殺した食人鬼」の姿だろう。

 私は第867話第868話の感想で書いたように、シャーロット・リンリンはカルメルや子供達を食べてはいないと考えているが、それ以前の話として、ベッジが指しているのは「ビッグマムがカルメル等にしでかした何か」ではない

 なぜなら、彼はマザー・カルメルの詳細すら知らなかったからだ。
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 では、ベッジの知るビッグマムの過去とは一体いつの話なのだろうか。
 今のところ考えられるのは、「忘我の状態で巨人族の英雄である〝滝ひげ〟のヨルルを殺害したこと」である。

 シフォンの口ぶりからすると、彼女は母が巨人族に嫌われるようになった理由については把握しているようだった。
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 「マザー・カルメルの失踪」の際に起きた出来事は知らずとも、彼女がかつてヨルルを殺した話は世間にも広まっているのかもしれない。


 もう一つ、個人的に「幼少期にCP-0を返り討ちにしたこと」も候補として挙げたい。
 上記の通り私は、ビッグマムの6歳の誕生日会で起きたのは「人喰い」などではなく、羊の家の子供達を拉致しに来たCP-0とマザー・カルメルを、彼女が殺害したのだと予想しているからだ。

 もちろんCP-0が本当に幼女リンリンに返り討ちに遭ったのなら、全力で隠蔽されてるはずなので、ベッジが知ってるのは妙ではある。

 ただ、マムが政府に手配されたのはサイファーポールの要請だった。
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 当然、海軍はなぜサイファーポールが子供一人をそれほど恐れるのかを探ったことだろう。
 その辺りの経緯で情報がCP-0の外部へ流出したということは十分考えられる。

 また、ビッグマム海賊団は重要機密であるパンクハザード研究所の設計図すら入手できるほど政府中枢に食い込んでいる。
 彼らの情報網を通して「本人も知らないが、ビッグマムは幼い頃にCP-0を倒した」という情報が入手され、ベッジにも「武勇伝」として伝えられていたとしてもおかしくはない。

【月の獅子】
 訓練を積んでいない者がスーロン化すると一晩で死ぬのか……。
 物心つく前の子供には決して満月を見せないよう気を払わねばならないわけで、中々負担の大きい性質である。

 しかし、理性を失い敵味方の区別なく暴れまわる上に一晩で死ぬとは、ミンク族の先祖が古代文明の生み出した生体兵器なのだとすると、相当な欠陥品だなあ。


 そして、やはりというか、チョッパーの怪物形態を彷彿とさせるな。
ミンク族と満月の関係と、チョッパーのヒトヒトの実について

 チョッパーの場合、ランブルボールでムリヤリに引き出したが故に、効力切れで強制解除されるから良いものの、真っ当に能力を鍛え上げてスーロン化を身に着けた能力者が、反動を知らずに発動して死んでしまう事例もあったのかもしれない。

【その他】
 ケーキに毒を入れろというベッジの主張を、周囲の料理長達はどういう思いで聞いてるんだろう。
 彼がビッグマム暗殺を目論んだ記憶は消されているとはいえ、大騒ぎになるはずだよね。
 ケーキ作りに夢中でサンジとベッジの口論は全然耳に入ってないのかな。