ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

ONE PIECE 第871話『がんばれシーザー!!』感想【週刊少年ジャンプ32号】

 玉手箱の爆弾、威力デカすぎじゃない!?
 盗難対策らしいけど、もし賊が宝物庫の中で蓋を開けていたらどうするつもりだったんだ……。
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※以下、ネタバレ注意
【四皇】
 ドフラミンゴを相手にギア4を発動したときにはもっと持続時間は長かったから、今のルフィはクラッカー君を筆頭にしたビッグマム海賊団(+サンジ)との戦闘で負った傷が癒えず、相当弱った状態にあるようだ。

 もっとも、ドフラミンゴを圧倒したギア4による攻撃を易々と受け止められるくらいだから、例え万全の状態だったとしてもビッグマムに歯は立たなかっただろうが。

 この現実を見せられると、彼女の言う通りカイドウを倒せる気が全くしないなあ。
 考えてみればカイドウは、きっちりルフィが倒す(であろう)敵としては、サー・クロコダイル以来の圧倒的格上のボスになるのか。

【ジェルマ66】
 さ、300年だと……?
 「大昔」の話だとは明かされていたけど、まさかそこまで前のことだとは思わなかった。

(参照:ヴィンスモーク・ソラは『海の戦士ソラ』本人ではない

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 300年前、ジェルマ王国は「四国斬り」を皮切りに、ノースブルー全ての征服を果たし、「ジェルマ帝国」を建国するも、僅か66日間で世界政府に敗北したってことかな。
 
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 いや、「ジェルマ66」の名称がジェルマ帝国が北の海を支配した66日間からきているのであれば、「四国斬り」は現代でジャッジが行ったことという可能性の方が高いか。

 私はこれまで、「現代で四人もの王を殺害していたら、加盟国間の戦争に不干渉が基本姿勢とはいえ、さすがに世界政府が黙っていないだろう」と睨み、この写真はジェルマ帝国を建国した当代の王を写したもので、ジャッジは祖先の外見を真似ているだけだと考えていたのだが、だとすると『66』の数字が書かれていることがおかしくなるからなあ。

 「四国斬り」とはジャッジ率いる現代のジェルマ66が引き起こした事件で、世界政府はそれでも不干渉を貫いたということなのかもしれない(あるいは、この四国が非加盟国であったか)。


 そして、そのヴィンスモーク家は、ルフィと共にビッグマム海賊団の前に為す術もなく敗北。
 
864話の感想でも書いたように、「最高傑作」の一角であるヨンジがレイドスーツを身に着けた状態で、「七武海最高幹部のヴェルゴに蹴り負けたサンジに惨敗する」程度の戦闘力だから、この結果は驚くには値しない。

 そもそも、ビッグマム海賊団に対抗できる程の武力がジェルマ66にあるのなら、彼らの傘下に入る必要などないしね。

 ただ、自分たちの身体を拘束していたペロスペローの薄い飴すら破れなかったのに、壁となって塞ぐブ厚い飴を破壊できたのは大きな戦果と言えるかな。
 これはレイドスーツのお陰なのか、三人の打撃力を合わせたからなのか。


 それと、父親の危機に際して、一人だけ父の救助よりもカポネとシーザーの護衛という任務を優先したイチジは、やはり兄弟の中でも別格という印象。

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 サンジを除くヴィンスモーク兄弟は、父であるジャッジの命令には逆らえないように改造されているらしいが、与えられた任務よりも父親の安全を優先する「自由意志」はあるわけか。


 ジャッジの眉毛が徹底して隠されているのは、やはり眉毛がグルグルではない(=サンジ達の実父ではない)という線が一番考えられそうだと思っていたけど、どうだろう……先週、あんな訣別をしておいて、実は血の繋がりはなかったというのもイマイチかな……。

(参照:【ONE PIECE考察】サンジ達のスケベは誰の影響?

サイファーポール〝イージス〟ゼロ】
 まさかまさかのCP-0とは……。

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 ジェルマ66がビッグマムの傘下に降るというニュースは既に裏の世界に知れ渡っていることから、一瞬その件について確認しに来たのかとも思ったが、どうやらステューシーはビッグマムとも懇意で、既に何度もお茶会に招かれたことがある様子なので、闇社会に浸透させていた工作員が今回役に立った、と見るべきかな。
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 モルガンズはステューシーがCP-0の人間だということすら知らされていたようで、本当に世界政府とズブズブの人間(?)なんだな。
 

 さて、ここにきて闇の世界の帝王達に焦点が当たったところで、再びたかたかさんのこちらの考察を貼っておく(ステューシーの活躍にさぞお喜びだろう)。

 ル・フェルドがステューシーの手によって脱落したことで若干怪しくなってきた観もあるが、867話868話の感想で書いたように、羊の家の子供達がCP-0によって拉致されたのだとすれば、彼女がCP-0の一員だったことと繋がってくる。

 まだまだ可能性は残っていると見て良さそうだ。


 ステューシーが羊の家の子供達かどうかは一端置いとくとして、彼女が結構な年輩者であることは間違いないようだが、ルッチ達とはどういう関係なんだろうなあ。
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ONE PIECE FILM GOLD オフィシャルムービーガイドによると、ルッチは現在CP-0の総監の座にあるそうで、それを信じるのならステューシーは部下ということになるけど。

 ……ただなあ。
映画『ONE PIECE FILM GOLD』感想のコメント欄でこの情報を頂いたときにも書いように、僅か2年前かそこらにCP-0へ昇格した新米が、大ベテランであろうステューシーすらあっさり越えてトップに就任するというのは、この作品の世界観的にもどうかと思うんだよね。

 幸い作中で描かれたわけでも、尾田先生の口から直接明かされたわけでもないので、何かの間違いというか、編集者が勝手に思い込んだ設定だと信じたいところ。


 余談だが、ステューシーがル・フェルドを撃ったのは、玉手箱を入手するためという理由以上に、個人的な恨みが込められていそうだ。
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