ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

「イム様がルルシア王国を消したのは気候変動を起こす為」説

 まあ、起こしてどうするんだって話ではあるんだけど。

※以下、最新話のネタバレ注意

【革命が理由ではない】

 第1060話にて、古代兵器ウラヌスと思しきものを使い、イム様がルルシア王国を消し去った。
 ルルシア王国は革命が起きた8ヶ国の内の一つではあるが、それを理由に消されたとは考え難い。

 何となれば、2年前の時点で革命は既にいくつもの世界政府加盟国で発生し、それが世間に知れ渡っているからだ。

 これらの国を全て消滅させてきたというのは非現実的だろう。

 更に、今回革命が起きた8ヶ国は全て、レヴェリー参加権を持つ上位50ヶ国の一員なのである。
 そんな国が8つも消滅しては、さすがに世界中にその異常な状況が伝わってしまう。

 古代兵器で消滅させられるのは、8ヶ国革命の当事者ではおそらくルルシア一国であり、それは革命とは全く別の理由だと考えられる。

 (たまに、「サボを狙ってルルシア王国を消した!」と主張してくる『お前は一体何を読んできたんだ?』というような人がいるが、論外なので相手はしません。ジャンプを読み直してください)

 

【オハラよりも危険視?】

 消された理由として真っ先に思い浮かぶのは、やはり「世界政府にとって都合の悪い何かがルルシア王国にあったから」だろう。
 実際に、私も当初はそう考えた。
 ポーネグリフを解読していたオハラですらバスターコール止まりだったのに、島ごと消されたルルシア王国には、それ以上に政府が危険視する何かが存在したのだろう、と。

 だが、果たして本当にそんなものがあるのか?

 ルルシア王国は現在、セキ国王の悪政によって民が困窮しているが、言ってみればそれだけの国に過ぎない。
 オハラ以上に世界政府にとって脅威となる何かが存在するようには到底考え難い。

 いや、仮にそういう何かがあったとしよう。
 だとしても、王国全てを消滅させる必要などまったく無いではないか。
 単に海軍を投入し、反乱を鎮めながら、堂々とそれを取り除けばいいはずだ。

 オハラへのバスターコールの際には市民に避難を呼びかけ、フレバンスでも(もはや金づるにもならない)王族を脱出させている世界政府が、今回は民も王族もまとめて始末した。

 あまりにも乱暴であり、これまでの対応と比べて異質だ。

 ここで私はようやく、今回のルルシア王国消滅は、世界政府にとっての危険物の隠蔽とは全く別種の目的があったのではないかと考え始めた。

 

【島を消すことが目的】

 至った結論がこれである。

 王国にいる誰か、あるいはそこに隠されている何かの除去が狙いだったのではなく、ルルシアという国が存在するあの島の消滅そのものが目的だったのではないか。
 国民や王族は、その「ついで」に消されたに過ぎない。

 島そのものを消し去る必要があったからこそ、バスターコールではなく、古代兵器が使用されたのである。

 

【磁気が起こす異常気象】

 グランドラインの島々には鉱物が多く含まれており、それにより発生する磁力が異常気象を引き起こしている

 それでは、ルルシア王国のあった島が消滅すれば何が起きるか?

 まず、ルルシアから発生していた磁力によって引き起こされていた周辺の異常気象がまた消失する。
 その気象が与えていた近隣への影響も失われ、連鎖的にこの海域の気候が変貌していくことになるはずだ。

 イム様の目的はそこにあるのではないか。
 特定の地域の自然環境を変えるために、ルルシア王国のあった島を取り除く

 イム様にはどの磁力を消せば、どういった気候変動が起きるかを正確に計算する能力があるのではなかろうか。

 

【イム様と世界政府】

 そう考えれば、五老星があれほど危険視する「ニカ」を殺害する為にワノ国に古代兵器を向けたりはせず、また、オハラに対してもバスターコールで済ませたことにも説明がつく。

 つまるところ、イム様は「世界政府を危険に晒す存在」などに古代兵器を使ってはくれないのだ。
 彼、ないし彼女はもっと別の行動原理を持っており、それは五老星が尽力する「世界政府による秩序の維持」ではないのだろう。

 五老星は重要な政治判断を下す際にも、イム様の意見を仰いだりはしない
 それはイム様が政治に無頓着だからではないか。

 一方で、イム様は政府のように市民や王族を脱出させたりはしない。
 民の命も、王の命も、イム様にとっては全くどうでもいいからに違いない。

 独自の価値基準で動くイム様という浮世離れした存在を、「始まりの20人」が世界政府というシステムの中に組み込んだのだろう。

 イム様と天竜人は共生関係ではあっても、世界政府や現在の社会秩序の維持は、イム様にとってはあまり重要ではないのかもしれない。