ネオ天草のジャンプ感想日記

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天竜人「ジェイガルシア家」、ジェルマ王国の旧王家説【ONE PIECE 第1102話『くまの人生』】

 サターン聖の科学者設定は、未来少年コナンの最高委員会から取っている確信がある。

 

【科学者の天竜人】

 五老星の一角にして科学防衛武神であるジェイガルシア・サターン聖もまた、科学者であることが明かされた。

 しかし、これは少々不思議な話ではある。
 生まれながらにして他者を使役する立場であり、その中でも世界政府を動かす五老星にまで登り詰めた男が科学者とは。

 無論、五老星は今より数百年前から生きていることが示唆されており、当時の天竜人は現代のように腐敗と享楽に溺れていた訳ではなさそうだとはいえ、世界の頂点に立つ人種が、生半可な知識ではなく、ベガパンクが開発した人造人間の構造を理解できるほどの科学力を得ているのは何故なのだろうか。

 もしかしたらサターン聖は、最初から科学者の家系に生まれ付いたのではないだろうか。

 

【科学の国】

 以前にも、王族でありながら科学者となった人物が存在した。
 ジェルマ王国国王、ヴィンスモーク・ジャッジである。

 ヨンジ曰く、代々ジェルマは科学の国とのことであり、ジャッジだけではなく歴代の王族も科学者だったことが読み取れる。

 これが、ヴィンスモーク家がジェルマ王国を支配する前からの慣習だったとしたらどうだろう。

 

【旧王家】

 天竜人の始祖である「最初の20人」は元々は世界政府の前身となった連合国に君臨する王だった。
 現在のところ、天竜人を輩出したことが分かっているのは「ドレスローザ王国」と「ワノ国」であり、いずれも当時の王族が聖地マリージョアへと移住したことで、別の一族が新たな支配者となっている。

 ジェルマ王国もまた、この連合国の一角だったのではなかろうか。

 つまり、サターン聖の属するジェイガルシア家は元々は「科学の国」ジェルマ王国の王家であり、王族自らが科学を志す慣例を、マリージョアへ移り住み、世界貴族となった後も引き継いできたわけだ。

 これならば科学に精通する天竜人がいるのも頷ける。

 更に、彼らは世界から失われた古の高度文明に関する情報も保有している。
 ベガパンクの科学すら超えていたその文明の技術に関する知識があれば、ベガパンクの発明品について理解できても不思議ではあるまい。

 

【悪の代名詞】

 およそ300年前、ジェルマ王国は北の海の国々を征服し、巨大なジェルマ帝国を打ち立てたことが語られている。

 その帝国は僅か66日間で崩壊した上に、元来の国土すら失ったようだが、その時代の悪の代名詞とされる程、世界政府への脅威となった。

 云わば、38年前までのロックス海賊団であり、24年前までのロジャー海賊団のような存在だったと言えよう。

 にも関わらず、ジェルマ王国はビッグマム海賊団との内通が明らかとなるまでは世界政府の加盟国であり、あまつさえレヴェリー参加権を持つ上位50ヶ国の一つでもあった。
 「悪の代名詞」にしては破格の扱いである。

 

【創造主出身国の特権】

 これは、リク王家体制に代わってから世界政府にとっては益の薄い貧国となったにも関わらず、ドレスローザ王国が未だレヴェリー参加権を保有し続けていたのと同じ理由だと考える。
 即ち、『創造主』とも呼ばれる「最初の20人」の生まれ故郷であるが故に、世界政府から特別な待遇を得ていたからだろう。

 天竜人が自分達の祖先である『創造主』を崇拝しているのはイム様に対する五老星の態度からも明らかである。
 ジェルマがその出身国であり、ヴィンスモーク家が創造主より禅譲を受けて王となった一族であるが故に、世界政府に歯向かった存在でありながらも、一度は見逃されたとすれば筋が通る。

 もし、ジェイガルシア・サターン聖が当時から五老星を務めていたとすれば、ジェルマ王国に赦しを与えたのは他ならぬサターン聖自身なのかもしれない。