ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

ONE PIECE 第989話『負ける気がしねえ』感想【週刊少年ジャンプ40号】

 本当、ワンピ世界の科学者はぶっ飛んでやがる。

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第988話『待たせたな』の感想はこちら。

neoamakusa.hatenablog.com

【古代巨人族】

 なるほど、ここに来て古代巨人族か……。

 『古代』と分類しているくらいだから、もはや現存しないと見られているのだろうし、第951話『RAMPEGE』にてビッグマムが語った「歴史の彼方に消えちまった」種族こそが、この古代巨人族と見て良さそうだ。

 古代巨人族に関しては、以前、ポーネグリフのARIMOさんから「ビブルカードではオーズやオーズJr.が『古代巨人族』と分類されている」と教えて頂いた事がある。

 それを受けて私は、【“巨大戦艦”サンファン・ウルフ、『ヒトヒトの実(古代種)モデル:古代巨人族』の能力者説】を思いつき、考察記事を書いた。

neoamakusa.hatenablog.com

 しかし、SBSでの尾田先生の回答によれば、オーズは「巨人族」とされている。

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 この矛盾について↑の記事中で、

いかにビブルカードスタッフと言えども、さすがに無から「古代巨人族」なる単語をでっち上げたとは思えない。

いくら何でもそこまで堕ちてはいないと信じたい。

だとすると、この「古代巨人族」という種族名には、何らかの根拠があると見るべきだ。

要するに、「古代巨人族」という名称は尾田先生から教えられたものだったのだろう。

おそらく本来は『オーズとオーズJr.はこの古代巨人族の血を継いでいる』という情報だったのが、ビブルカードスタッフの間で曲解されて、オーズ達自身を古代巨人族と書いてしまったと考えれば筋が通る。

 と推測したわけだが、やはりこの見方が正しかったのではないかと思える。

【ナンバーズ】

 古代巨人族の失敗作で、パンクハザードから買われたもの、か。
 ドフラミンゴと百獣海賊団の繋がりを考えれば、当然この「パンクハザード」とはシーザーを指していると捉えた読者が多いだろう。
 しかしながら、実は20年前の光月おでん処刑の時点で既に、ナンバーズ(四鬼)と思しきシルエットが描かれているのである。
 カイドウがナンバーズを買い取ったのは少なくとも20年以上前なのだ。

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 シーザーがパンクハザードで毒ガス爆発事故を起こしたのは4年前、その後パンクハザードに舞い戻り、自身の研究拠点として使いだしたのは僅か3年前のことだ。
 つまり、20年以上前に古代巨人族の失敗作を生み出し、それをカイドウに売った「パンクハサード」とはシーザーのことではなく、ベガパンクが所長をしていた政府研究所なのである。
 海賊と取引していたことになるが、間にCP-0が入っていたのであれば、さほど不思議な話でもない。

【無法な研究チーム】

 カイドウにナンバーズを売った組織については、可能性としてもう一つ考えられる。
 サンジ達が生まれた21年前より更に昔、かつてベガパンク、ジャッジ王、シーザー等が所属していたという『無法な海外チーム』だ。

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 ベガパンクが「血統因子」を発見したのはこのチームに在籍していた頃だから、その時点で既に古代巨人族の製造を行っていてもおかしくはない。
 世界政府の研究所よりは、無法な研究チームがカイドウと取引したという方が自然ではある。

 その場合、この研究チームの名称が『パンクハザード』で、世界政府に買収された後も、島名として引き継がれたと考えられる。

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【復元】

 では、ベガパンクは古代巨人族をどうやって生み出そうとしたのか。

 彼はパンクハザードにてドラゴンを造っているが、数百年前に霜月リューマが斬り落としたように、ドラゴンもまたかつては実在した絶滅生物だと考えられる。
 つまり、ベガパンクは絶滅した種を現代に蘇らせる技術を持っていることになる。

 ナンバーズも同様に、古代巨人族の化石等から取った血統因子の情報を使って、ジュラシックパークよろしく復元されたのだろう。

 もっとも、ナンバーズのような古代巨人族の失敗作が他に見当たらない辺り、今ではベガパンクも古代巨人族を造る事は諦め、普通の人間を巨人化させる研究を行っていたようだ(それも成功しなかったらしい)。

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 十分な知性を有していない事から、戦力として実用性に欠けると判断されたのかもしれない。

 パンクハザードには巨人よりも大きな頭蓋骨が転がっていたが、もし鬼ヶ島の頭蓋骨の持ち主こそが古代巨人族の本来の大きさなのだとすれば、パンクハザードのものはベガパンクが生みだした失敗作の白骨死体である可能性が高い。

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 頭蓋骨にカイドウの屋敷がすっぽりと収まるくらいなのだ。本物の古代巨人族は失敗作であるナンバーズなど比較にならない程の巨体と考えられる。
 私の予想通りサンファン・ウルフが「モデル:古代巨人族」の能力者だとすれば、古代巨人族の身長は約180メートル
 それがもし完全な復元に成功して、生体兵器として運用されていたらと思うと……考えるだに恐ろしい。
 進撃の『地鳴らし』など目では無い脅威である。

【その他】

・さしものモモの助も性欲より不審者への恐怖が上回ったか。

・それにしても、ベガパンクの生命倫理はぶっ壊れてるな。
・故郷の皆の生活を楽にしてやれないと泣いたりと、善人としての側面もあるものの、生命への冒涜に躊躇いが無さ過ぎる。

・前回の感想で触れたけど、やはりレイドスーツの強靭さは異常だなあ。
・四皇のNo.2からの攻撃すら難なく防ぐとは。