ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

週刊少年ジャンプ7号(2017年)感想

 ああ、今度こそプリンちゃんは黒で確定か……。
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週刊少年ジャンプ6号 (2017)感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

ONE PIECE
第852話 ジェルマの失敗作
>レイジュのいる場所

 あ、あれ……? レイジュさん普通に治療受けてるぞ。
 彼女は一人で怪我をした脚を引きずって廊下を歩いていたから、てっきり治療を受ける前に医務室から脱走するのだと思っていたのだが。
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 レイジュには包帯などの治療の痕跡が全く見られない。
 となると、この場面は時系列的にはプリンの部屋に行く前のことなのだろうか。

 ONE PIECE.comのチョイ見せで明かされていた1ページ目について、もちまめさんがこのような呟きをしていた。


 先週の感想のコメント欄にて少し話したが、レイジュが歩いていた場所はホールケーキ城内で確定のようだ。

 この装飾の灯りが使われているのは医務室前の廊下だけではないだろうから、「過去の出来事である」ことも加味すると、レイジュが歩いていたのはヴィンスモーク家に与えられた客間からプリンの部屋の間のどこか、ということになる。


 ……とはいえ、このレイジュはプリンの部屋にいたときよりも身体に汚れが目立つ。
 包帯なども引っぺがして医務室から脱走した線も無いとは言い切れないが、そんなことをする意味が全くないから、やはり可能性は低そうだ。

 ここは、プリンちゃんが部屋に連れてきたレイジュさんの身体を拭いてあげたと予想しておこう。

   

>女たちの計画
 レイジュのプリンに関する記憶が全て奪われていたことにより、プリンが彼女を通してジェルマ66に偽情報をもたらし、ビッグマムと同士討ちさせようとしているというのは無くなったかに思える。

 しかしながら、先週の感想で書いたように、プリンはサンジに嫌われるため、意図的に自分の「悪女」としての姿を見せたと考えられる。
 彼からレイジュへ情報が伝わることを予測していたのだとすれば筋は通る(その場合、プリンはレイジュがサンジの味方であることを知っていたことになるが)。
 
 まさか、一族ごと滅ぶ選択をするとまでは予想できなかったのだろう。


 そして、もう一つ可能性がある。
 レイジュとプリンが協力関係にあるパターンだ。

 先週は、この線は無くなったと書いたものの、レイジュがサンジのために手枷をすり替えることまでしていたとなると、ひょっとしたらあり得るのではないかと考えを改めた。
 最初から全ての計画をレイジュが知っていたのなら、プリンの部屋にいた間の記憶を奪われても全く関係ない。
 
 全ては、「プリンは自分たちを騙した悪女であり、だから彼女にプロポーズしたことなど全く気にする必要はないのだ」とサンジに思い込ませるための脚本だったのではないか。

 この後、レイジュが「ビッグマムの計画」についてジェルマ66に伝えればお膳立ては全て整う。
 ジェルマは「身を守る」ためにビッグマム海賊団に先制攻撃し、「突然の裏切り」に怒ったビッグマムはそれに応じる。
 当然、政略結婚もお茶会もご破算となり、不要となったサンジと麦わらの一味は悠々とトットランドから出ていくことができる(実際にはローラの件や、ポーネグリフの件など問題はまだ残っているわけだから、そう上手くは運ばないだろうが)。

>ビッグマムの「計画」
 さて、スムージーが「明日の計画」という言葉を口にしたことにより、「ビッグマムがジェルマ66を騙し討ちしようとしている」というプリンの言葉はやはり真実だったのだと思った読者も多いことだろう。

 しかし、この「計画」の中身がどういうものかは読者には一切明かされていない。
 すなわち、これもまたミスリードの一つであって、スムージーが言っているのは普通にジェルマ66との政略結婚の計画であるとも考えられるのだ。


 スムージーは「全兵に知らせろ」と言っている。
 ということは、明日の計画については末端の兵士まで知っているということになるはずだ。

 だが、そう考えると色々とおかしなことが生まれる。
 今週、レイジュを介抱した医者は娘がいなくなったヴィンスモーク家のことを慮っているが、果たして明日皆殺しにする予定の一家に対してこのようなことを言うだろうか。
 
 兵士ではない彼には騙し討ちのことは伝えていない可能性もあるが、彼も城内で働く人間の一人。混乱を避けるためにも計画について伝えていてしかるべきだろう。
 しかも、末端の兵士まで知っている情報。いまさら医者にだけ隠す意味もない。

 また、ルフィとナミの連行を報告に来たジェルマ66ファンの兵士にしてもそうだ。
 これからその憧れのヴィンスモーク家を皆殺しにするにしては、あまりにも反応が無邪気過ぎる。
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 そして、何よりも、「ジェルマ皆殺し計画」が本当に存在するのなら、ペコムズがそれを話さないのはおかしい。
 彼がゾウを訪れたのは僅か1週間かそこらの話。

 ジェルマを滅ぼしてその科学力だけ手に入れることがビッグマムの念願だったのなら、ずっと前から計画されていたことのはずだ。
 にも関わらず、幹部戦闘員であるペコムズがなぜそれを知らないのか? 答えは一つ。そんな計画など実在しないからである。

>ヴィンスモーク・ソラ
 そ、ソラだと……?
 ソラと言えば、ジェルマ66と戦う『海の戦士ソラ』の主人公の名前。
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 ジェルマが世界政府と敵対していたのはずっと以前のことだろうから、ソラ王妃が海の戦士ソラのモデルということは無いだろうが、だとしたら一体どういう関係なのだろう。

 ソラの両親がこの絵物語のファンだったのか、あるいは作者の身内とか?
 
 週刊少年ジャンプ23号 感想で書いたように、『海の戦士ソラ』にはベガパンクの夢であった合体ロボが出てくることから、私は著者をベガパンクだと予想している。
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 ひょっとするとソラ王妃はベガパンクの娘ではなかろうか。
 ジャッジとベガパンクが旧知の間柄であることを考慮すれば、あり得ない話ではない。

 その場合、サンジはベガパンクの孫ということになるので、どんだけサンジに設定を盛るんだという感はあるが。

【鬼滅の刃】
第45話 鬼殺隊柱合裁判

 柱たち、予想以上にまともな人間がいなかった。
 まさか、しのぶさんがトップクラスにまともな人間とは思わなかったなあ。
 善逸の師匠は真人間だったというのに、なぜこれほど差があるのか。


 しかも、単なる実行部隊の最高位というだけでなく、鬼殺隊の最高幹部として組織運営にも関わってるっぽいし、お館様がいなくなったら終わるんじゃないの、これ。


 あと、柱以下の階級の人達は今後もあまり出番は無さそうですね……。


【青春兵器ナンバーワン】
第12話 カラオケ

 !?
 まさかのセンターカラーだと……!?
 完全に打ち切り一直線だと覚悟していたのだけれど、これは少なくとも今期は生き残りと見て良さそう。

 デモンズプランが身代わりになったということなのかなあ。

 ただ、現在のジャンプは連載枠に2つも空きがあるから、今期はアマルガムの1outで新連載3つという可能性も高い。


 内容も安定して面白いし、このまま軌道に乗ってほしい。


【約束のネバーランド】
第22話 餌

 クローネが殺されたというのはミスリードで、実際はイザベラの推薦によりクローネに他の施設のママの座が与えられたのだと予想。

 
 そうなるとクローネがイザベラと敵対する理由はなくなるから、独自に入手していた子供たちの情報を全て吐きださせるためのママの絡め手なのでは。

【ブラッククローバー】
 本当に残念極まりないのだが、今回ばかりはあまりに駆け足過ぎて全く感動できない……。
 マルスとファナの再会は待望のイベントだっただけに、マルスの過去を含めてもう少しじっくりと描いて欲しかった。

 どうしてよりによってこのエピソードに小説版キャラを出してしまったんだろう。

【デモンズプラン】
 この序盤で1話丸々新キャラの回想ですか。
 しかも次週に続くという。
  
 例えばワンピースも5話でゾロの過去を回想形式で描いていたが、僅か7ページという簡潔な内容に留め、主人公であるルフィの活躍に尺を割いている。
 優先すべきは主人公と新キャラとの現代の関係性であり、主人公置き去りでダラダラと2週に渡って過去を描かれても、内容以前に全く興味が持てない。

 その内容にしても、警告を無視した行為の結果、村人が皆殺しにされるという微妙に感情移入し難いものだしなあ。
 正義感から悲劇を齎してしまったことへの悔恨と成長がここから描かれるのかもしれないが、最初の印象としてキャラクターとの間に壁があると、特に今回のような序盤の長い回想では読者は置いてけぼりになってしまう。
 この辺りのことは編集者が指摘すべきだと思うんだけどなあ。