ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

週刊ヤングジャンプ9・10・11・12号まとめて感想

 いまさら過ぎるヤンジャン感想。記事の半分くらいが東京喰種の話。

週刊ヤングジャンプ8号 感想はこちら

※以下、ネタバレ注意
【東京喰種 トーキョーグール :re】
 政くんって、もしかして男色家?
 瓜江に結婚について尋ねる表情からどうもそんな感じが。
 不知が死んだときの瓜江の泣き顔に興奮していた様子だったのも、ただのサディストというわけではなく、瓜江のことを性的な対象として見ているからなのかもしれない。

『V(ヴィー)』
 CCG、ひいては和修家と繋がっており、秩序を維持しようとするグールの組織だというのは大方の予想通り。
 おそらくは、V所属のグールの食事や生活を何らかの形で人間側が担保する代わりに、その他のグールの討滅には協力するという盟約なんだろう。

 とはいえ、有馬貴将や、ピエロの宗太と同一人物だと思われる旧多二福がVの一員だったとは予想していなかったなあ。

 ピエロはVの一員ってことなんだろうか。
 ただ、法寺らによって一度ピエロは掃討されているはずで、ピエロがVの構成員だとしたら、なぜそんなことになってしまったんだろう。
 何も知らない現場がピエロを追い詰めてしまい、捜査を止めるわけにもいかず、見捨てることになったのか。あるいは、それとも、掃討戦後にピエロがVの軍門に降ったのか。

 もしくは、ピエロ自体はVの一部なのではなく、Vの構成員だった旧多が組織を裏切り、ピエロと通じているのかもしれない。
 月山一族討伐作戦時の移送ルートをアオギリに漏らしたのが旧多だと匂わせるような描写もあったし、ピエロがVの一員ならば人間オークションの主催が許可されるとも考えにくいから、こちらの可能性が高い気がする。

 しかし、だとしたら、Vは有馬にも旧多にも裏切られていることになるわけで、全貌が明らかになる前から株を落としている感は否めないなあ。

 それと、個人的な感想としては旧多のキャラクターにあまり魅力を感じないので、できればキジマ准特等がVだった方が良かった(まあ、キジマもまたVの一員だったのかもしれないけど)。

アオギリの樹』
 「あんていく」とCCGとの戦闘の際に、タタラが「王が通る」と言っていて、これは店長の奪還を指しており、つまりアオギリの王とは店長のことだと思っていたのだけど、王が「隻眼」であるのなら、純粋な喰種である店長という線はないか。

 こうなると、もはや「隻眼の王」は有馬くらいしか候補がいない気がする。
 嘉納との関係が匂わされていることからすると、半グール化しているというのはいかにもありそうだし。
 
 もし、嘉納がかつてVにいたのだとすれば、その半グール化はVの承認のもと行われた可能性が高いから、グールとしての一面を隠したまま有馬が捜査官として活動するのも容易だっただろう。

 エトを自首させたことも含め、アオギリの樹が何を狙っているのかは興味深い。
 
『芳村エト』
 案の定、彼女の「かわいそうな過去」が描かれるようになったが、これまでやってきたことが外道過ぎて全く同情する気が起きない。
 最初に登場させたときは悪い印象だったキャラクターを、「実はこんな過去があったんです」と後から情報を出して、そのギャップで好感度を上げるのはこの作品のお約束のパターンではあるものの、それが通用するのは什造がギリギリのラインである。
 エトはやり過ぎた。今回のような過去を見せられても、もはや反動で株が上がる状態にはない。

 かねてから望んでいた「悪役としての惨めな死」も(元々大して期待していなかったとはいえ)彼女には与えられないことがこれで確定してしまい、余計に胸糞が悪くなっただけだ。
 今更ながら彼女のキャラクターは大失敗だったとつくづく思う。

ゴールデンカムイ
 腹を抱えて笑った。
 なるほどなあ。たしかに中年の囚人と、変態医者に拷問された若い男の関係はチラッと疑問に思ったのだけど、単なる用心棒みたいなもんだと結論付けて深く考えなかったんだよな。まさか男娼と客の関係だったとは。

 親分の座頭市を彷彿とさせるような佇まいから、てっきり真剣な展開になると思っていたのもあって、この濃厚な男色展開には意表を突かれた。
 相変わらずのテンポの良さと、抜群のギャグセンスに大満足。

嘘喰い
 どうもよく分からないなあ。
 完璧になれないという心理的ストレスが記憶喪失の原因ならば、なぜ警察庁で記憶を失ったんだろう。
 あのときは警察庁次長に勝利していたし、特にストレスがかかったような印象はなかったけど。

 それは置いといて。
 お屋方様のキャラは初期(佐田国編の頃)とはだいぶ変わったな、とはずっと思っていたので、それを逆手に取った展開は上手いと思った。

テラフォーマーズ
 ああ、なるほど。中国の国家主席(?)は劉将軍の腹違いの兄だったのか。
 各勢力の思惑が絡み合う展開には若干興味を惹かれたものの、最終的にはコスモポリタンが共通の敵になるんだろうなあ。
 ジョセフ含めてニュートン一族は敵役としてもあんまり魅力がないので、正直「まだ続くのか……」という感情の方が強い。

銀河英雄伝説
 アニメのユリアンのキャラデザは小憎らしい感じがして、あまり好きになれなかったので、藤崎絵のユリアンが可愛らしいのは嬉しい。