ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

ONE PIECE 第880話『退路0』感想【週刊少年ジャンプ44号】

 ウホリシアさんのイメージが一発で変わるという。

週刊少年ジャンプ43号(2017年)感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

【扉絵】
 ウホリシアさん、ビッグマムというかもはや天竜人みたいな生活してたのか……。
 これまでは「一方的に婚約破棄されたウホリシアさん可哀想」という感じだったのに、尾田先生の剛腕によって一気に彼女に対する同情心が消え失せた。

 このまま大人しく引き下がる様子もなさそうだし、ベビー5に陰湿な嫌がらせに来たウホリシアさんをサイが返り討ちにする流れかな。

 しかし、首領チンジャオともあろう者が跡取り候補の孫をこんな嫁と政略結婚させなきゃならないなんて、二宝水軍という組織は花の国において相当な権力を握っている様子。

 八宝水軍は首領チンジャオの角が折れて先祖代々の財宝を取り出せなくなったせいで、資産も武力も失っていたので、勢力が衰えていたのかな。

 【初めての共同作業】
 サンジはプリンちゃんと距離を置いてるなあ。
 彼女の態度を真に受けて、 嫌われている自分があまりデレデレしたらプリンを不快にしてしまうだろう」と気を使っているからこそなんだろうけど、だんだんプリンちゃんの空回りっぷりが可哀想になってきた。
 まあ自業自得ではあるのだが。

 このまま微妙な距離感のままホールケーキアイランド編が終わるはずはないので、サンジがプリンの好意に気が付く展開はいずれ訪れるだろう。
 ケーキの搬送がこのまま何事も無く終わるとも思えないし、その辺の波乱が鍵になってきそうだ。

 ただ、ビッグマム海賊団からしてみれば、例えサンジが製作に携わったケーキであっても、ビッグマムに食べさせねばならないことに変わりは無いので、妨害するメリットはない。

 となると、ここはやはりジェルマ66の出番かな。

 ジェルマ66は、今後ビッグマム海賊団の報復(逆恨み)の危険に延々と晒されることになるわけだから、このまま「食いわずらい」でマムを暴れさせて、ビッグマム海賊団を自壊させた方が得策なので、ケーキ運びを邪魔しに来るという展開は大いに考えられる。
 そうなれば、一緒にケーキを運んでいるプリンちゃんにまでヴィンスモーク兄弟の魔手が及ぶことにもなろう。

 サンジも父親とは完全に訣別したものの、未だ兄弟達とのケジメを直接的にはつけていないので、それを果たす良いチャンスにもなる。

 プリンちゃんとの絆を深め、イチジ・ニジ・ヨンジをぶっ飛ばすことで落とし前をつけさせ、更にはホールケーキアイランド編において未だ戦闘面での見せ場の無かったサンジに活躍の機会を与える
 まさに一石三鳥のイベント。これを見逃す手はないはずだ。

【絶体絶命】
 あー、サニー号にはまだ鏡があったのか。
 私はルフィ一行はカカオ島でサンジ達と合流する手はずになっていると勘違いしていたので、「他の鏡を割ろうとしない=船にはもう鏡は無い」と解釈していたのだが、海上で合流するんだったらルフィの脱出路の確保は確かに必要だよなあ。

 サニー号の鏡を全て割るとなると、残る脱出路としては、サンジ達が出航する前にカカオ島の鏡から出るか、連絡を取ってケーキ運搬船の鏡から出るかくらいか……。


 カタクリさんは意外と兄弟想いなんだな(まあペロス兄が生きていたことへの反応は薄かったけれど)。
 ペロスペローもペドロへの恨みからルフィ達を嬲るような言動を繰り返してはいるものの、チョッパーとブルックを見逃してやろうとしたり、島の子供達を可愛がっている描写があったことで、そんなに憎らしいとは思わないかな。


 最後の大津波は絵面としては中々絶望感があるけれど、サニー号には多少は海を凍らせられるブルックもいれば、海流そのものを操れるジンベエもいて、更にコーラがチャージ済みであれば再度クー・ド・バーストも使えるから、対処は可能だろう。
 あるいは、トットランドに残っていた人魚が助けに来てくれるのかもしれない。