ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

ONE PIECE 第873話『八方塞菓子』感想【週刊少年ジャンプ34号】

 悪女~にな~るなら月夜はおよしよ素直になり過ぎ~る~。
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ONE PIECE 第872話『とろふわ』感想はこちら
週刊少年ジャンプ33号(2017年)感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

【シャーロット・オペラ】
 オペラ兄さああああああああああああああああああん!!
 せっかくの汚名返上の好機だったのに何で真っ先に死んどるんや!

 もっとも、「ビッグマムが食べたことのない味」というお題だから、どちらにしろオペラさんの生クリームでは意味がなかったかもしれないが。
 マムの性格的に、当然息子の出したクリームを味見しているだろう。

 無謀にも母親の前に立ちはだかったのは、オペラさんも自分が保身に走ったせいでこの惨状を招いたことに責任を感じていたということなのかな。
 まあ、意地悪な見方をすると「寿命を奪われても、モスカートのときのように後から誰かが拾ってくれる」と計算したうえでポイント稼ぎをしただけという可能性もあるが。

【侮辱】

 さて、サンジから三つ目を「綺麗だ」と褒められたプリンは、それを侮辱だと解釈したとのこと。

 問題は、なぜ彼女が侮辱などと言い出したかだが、原因としては大きく2つ考えられるかな。

1、サンジがナミを抱き止め、微笑んでいる姿を見て、自分への「綺麗だ」という言葉が単なる精神的動揺を誘うための嘘八百だと受け止めた。

2、プリンは自身を「三つ目の醜い化け物」だと規定して生きてきたが故に、「綺麗だ」などと普通の女に向けて言うような褒め言葉は侮辱である(と思い込もうとしている)。

 サンジの「綺麗だ」という言葉を嘘と捉えているか、それとも真と捉えたうえで侮辱だと強弁しているのかで、プリンの葛藤の内容も変わって来る。

 個人的には後者、つまり、
未だプリンは「三つ目の醜い化け物」を演じることを止められず、容姿を褒められることそのものを、あるいは、容姿を褒められて喜ぶ自分自身を拒絶しようとしているのだと解釈している。
(参照:
【ONE PIECE考察】シャーロット・プリンの悪女な「本性」と演技について

 今週のプリンの口調は、モノローグや思わず漏れた心からの声で使われるときの男言葉ではなく、『悪女』として振る舞うときに使用するいつもの「てよだわ」言葉である。

 ケーキ作りを経て、プリンが自身に課している、あるいは家族によって作られた「醜い三つ目の化け物」という『役』からサンジが解放するイベントがまだ控えてる可能性は高いだろう。


カタクリとダイフク】
 ダイフク兄さんは何でカタクリさんのことを呼び捨てなんだろう。
 今まで兄や姉を呼び捨てにするシャーロット兄弟はいなかったよね(まあ、モンドールが陰口でオペラさんを呼び捨てにしてたけど)。

 双子とか……いや、漫画的に双子ならもう少し似せてくるか。
 ダイフク兄さんはかなり粗暴な性格で、妹に対して平気で役立たずとか言っちゃう人だし、単に先に生まれたからといってわざわざ兄と呼んだりはしないのかもしれない。
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【その他】

・ペコムズあんた……何食わぬ顔で輪に入ってるけど、この惨状の原因となったのが自分だってこと解ってるんだろうか……? 落ち着いたらぶっ殺されるんじゃないの……?

・やっと喋った長女コンポートさんェ……。結婚式会場でほとんど働いてないのにその面子に混ざるのか。