ネオ天草のジャンプ感想日記

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五等分の花嫁 第102話『最後の祭りが一花の場合②』 感想

 ああ、そうか。

 これが。 これこそが勝利の風景か。

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neoamakusa.hatenablog.com

 

【キスの相手は】

 さて。

 春休みの旅行中に起きた鐘の下でのキスの相手(=真・花嫁)が一花である事は、この記事を筆頭に、これまで散々書いてきた。

neoamakusa.hatenablog.com

 上の記事では主に「春休み前後の各ヒロインの心境や言動」を基にして、キスの相手=一花という結論を導き出したのだが、もう一つ、別の視点からもキスの相手は推測可能だ。

 それは、フータローの各ヒロインに対する態度である。

 

 フータローは鐘の下でのキス以来、その相手のことを「特別」に感じるようになっている。

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 即ち、現時点でフータローが最も好意を抱いているヒロインこそが真・花嫁ということになるのだ(当然と言えば当然だが)。

 

  さてはて、それは果たして誰なのか。

 今週の話を読んだ者ならば、子供でも判ることだろう。

 

 一花の唇を凝視しながら、「誰だったら嬉しいですか?」という彼女の問いを浮かべるフータロー。

 明らかに彼はキスの相手が一花であれば良いと望んでいる。

 これこそが何よりの一花勝利の証左となる。

 圧倒的。圧倒的な勝利。

 

【君が初めて】

 ところで、これは読んだ瞬間から予想できたいたことだが、案の定と言うべきか「だから君が初めて」という一花の台詞を早とちりし、「これが一花にとって初めてのキスなんだ! 一花エンドの可能性は消えた!」と、日本語の妙を理解できぬ哀れな非一花派のキッズが騒いでいたようだ。

 

 だが、しかし。

 きちんと台詞を読めば、彼らがいかに的外れな事を言っているのかすぐに解る

 一花は「初めてのキスの相手がフータローである」ことは語っていても、このキスがファーストキスだとは一言も言っていない

 「だから君が初めて」という台詞では、【いつ】が初めてのキスだったのかは読み取れないのである。

 

 もっとも、この件で非一花派の坊や達を責めるのは少々酷というものだろう。

 明らかにこれは一花、そしてネギが行ったミスリードであり、フータローや読者を翻弄する事こそが目的である。

 彼らはまんまと掌の上で踊らされたに過ぎぬ。

 

 同時に、このように【いつ】がファーストキスかを隠す含みのある台詞回しをした理由は一体何なのかを考えてみるべきだろう。……つまり、まあ、そういうことだ。

 

 ふふ、子供達の大騒ぎなど可愛いもの。笑顔で見守ってあげましょうよ、一花派の皆さん。

 

【何度目のキス?】

 先週の感想でも書いた林間学校前の宿での出来事。

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 あれがもし描写そのままに一花が眠るフータローにキスをしていたのだとすると、今回、そして鐘の下でのものと合わせて、2人は既に計3回キスしていることになりそうだ。

 

 未だにあの場面が何故かボカされているのは、2人が結ばれた後にキスをして、「これで3度目だな」というフータローに一花が「実は4度目なんだ……」と伝える展開の為……?

 

【飲み物】

 あー、読めた。

 完全に読めましたわ。

 

風太郎「あの時、お前から頼まれた飲み物まだ渡してなかったよな」

 

一花「あー、そうだったね。……でも今更どうしたの?」

 

風太郎「だから、さっき買ってきた」

 

一花「え?」

 

一花「……っ」

 

一花「自販機って言ったのに……お店のフラペチーノは、反則だよ……フータロー君」

 

 この完璧な流れが私には見える。

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 それと、一花が挙げた飲み物が、それぞれ他の姉妹の好きな物にビミョ~~~に合わせてあるのはちょっと笑った(気になる人は7巻参照)。

五等分の花嫁(7) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(7) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 

【決着】

【インタビュー】5分の4の読者に嫌われる覚悟で。『五等分の花嫁』春場ねぎが語る、ヒロイン創作秘話

 という記事にて、春場ねぎ先生のインタビューが掲載されていたのだが、気になる部分があったので引用する。

――SNSを見ているかぎり、5人それぞれに大勢のファンがいますよね。

 

そうですね。五つ子それぞれに推してくださるファンがいるのは素直に嬉しいし、だからこそ盛り上がる部分もあります。


そのぶん作者としては、ラストまで全身全霊で頑張らなくちゃいけない。花嫁ではない4人を切り捨てる結末ではなく、それぞれ女の子たちが風太郎としっかり決着をつけるラストにしたいです。

 ――現在、『五等分の花嫁』は第10巻まで発刊されています。物語はゴール地点に向かって今どれくらいの位置にいるのでしょう?

 

うーん……、70%くらいまでは来ていると思います。あと残り30%がこの漫画の限界というか、それ以上は蛇足になっちゃう気がしていて。

  この『最後の祭りが〇〇の場合』シリーズにて、ねぎ先生の言うしっかり決着をつける(つまり、個別にフっていく)ターンに入るのかなあ。

 んんー、ただ残り30%もあるという事は、さすがにもっと先の話になりそう……?

 だとすると、やはり文化祭の最終日では答えは出ない可能性が濃厚か。

 

 この先生の発言から考えると、どうも『みんなを集めて1人を指名』ではなく、順番に振っていく形になるようだしなあ。

 その場合、デスゲームのように徐々に1人ずつ減っていく形式になるから、毎週のように次はどのヒロインが脱落するのかファンはハラハラすることになりそう。

 

【過労?】

 倒れた姉妹はまあ普通に考えると実行委員として最も色々な業務を抱えていた四葉なのだけれど、最も疲労が強調されていたのは実は三玖なんだよね。

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 なおかつ彼女は四葉と違って体力も無いから、私は倒れた子は三玖だろうと予想している。

 

 ちょっと言い方は悪いけど、三玖はもう概ね個人イベントを消化しきった感があるので、エピソードを作る為のフックってことでもあるんじゃないかな。

 これからお菓子職人なる事を考えれば、これくらいでヘバっていてどうするんだ……と三玖なら思い悩むだろうし、その辺りについてフータローが助言する、みたいな展開じゃないかと。

 

五等分の花嫁記事で有名なふわふわさんはこのように予想されていたが、 それだと演劇部の部長が四葉に相談したことは何だったの? となり、不自然な流れではあるのよね。

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 もし、四葉が2日目に主役級の代役を演じて倒れ、3日目には一花が代役の代役を受けたのだとしたら、ふわふわさんが挙げている「キャスト変更」の張り紙は別に一花が代役じゃなくても説明がつくから、根拠としては弱いと思う。

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 ……というか、書いてて初めて気付いたのだが、最初から四葉は「代役」として舞台に上がってたのね。

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 だとすると、そもそも一花がどうとか、部長の相談がどうとか全く関係なく、「キャスト変更」の張り紙があってもおかしくないのか。

 

 まあ、一花派としてはふわふわさんの言う展開でも歓迎はするけど、あまりにも一花が優遇されていて四葉派から激しい憎悪を集めそうだし、私自身も四葉さんは一花の次に気に入っているヒロインなので、せっかく彼女の一世一代の舞台になりそうな予感がしているのに水を差さないで欲しいという気持ちもある。

 

 と、いうわけで私としてはやはり倒れたのは三玖だという線を推していきたいかな。

 

【君は誰とキスをする】

 確かに……。

 文化祭中にキスしたのが一花だけだったら、もうなんかあからさまに「じゃあ一花が真・花嫁決定じゃん!!」となるけど、とはいえこっから毎回フータローがそれぞれ姉妹とキスしていって、唇の感触から鐘の下のキスの相手を探す展開になったら笑っちゃいそう。

 利きキスゲームか?