ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

UN-GO -アンゴ- 第1話 「舞踏会の殺人」

なんだかよく分からねえ、というのが正直な感想。 【綺麗な結末】 全然綺麗じゃなくね? 無実のSPが犯人の汚名を着ることになっているんですが。 検察庁顧問の海勝会長虎山検事は、つまり、事件を捏造しているということ? 極悪人じゃん。 しかし、何で素直に加納夫人を犯人として挙げなかったんだろうSPを犯人とすることによって、加納社長の疑惑は夫人の言うように政府の陰謀だったという噂が立つでしょうし、検察にとって何のメリットもないと思うんですが。 今のところ海勝会長の意図がさっぱり解らないんですけど、次回で解説が入るんでしょうか。 でも、何か今回で綺麗に締めた、みたいになってたしなあ。 とりあえず海勝梨江さんは、もっと父親に憤るべきだと思います。 あ、でもそういえば、そもそも結城が加納社長に呼ばれた理由が不明なままでしたね。 これは確実に説明されるでしょうから、そうなると海勝会長や検察が、夫人を社長殺害の犯人として起訴できない理由も明かされるかもしれません。 【結城と因果】 結城新十郎は、テロに巻き込まれた何かで死にかけていた(因果曰く死んだ)ところを、因果に救われた様子。 因果は大人になると一問だけ他人に質問を答えさせることができるそうで。 現場での自白だけじゃ犯人は挙げられないでしょうが、証拠のありかを喋らせたりは出来そう。 今回は動機の面を説明させることに使われていましたね。 子供因果は我慢できずに大人の姿になってしまうようですが、何に触発されてああなったんだろ。 事件が起こるとそうなる? 「美しいものを、美しいものとして終わらせる、か。俺たちには縁のない話だ。ずっと堕ちている途中なんでね」 いやだから、全然美しくないんだって。 真犯人を挙げることが目的じゃないのなら、何で推理してたんだこの人。趣味か? 検察の捏造に目をつぶり、ただ推理を披露して帰ってるだけなので、今のところこの主人公もあんまり印象が良くないです。 何がしたいんだろ。 【戦争】 日本が本格的な出兵を決めたことで、複数勢力によるテロ攻撃にあったそうです。 出兵ということは、他国で戦争も起きているようで、その一方の勢力からのテロのようですね。 しかし、国内で銃撃戦があるとは、この世界の日本はどんだけテロ組織に浸透されてたんだ。 テロ対策がかなり疎かだったようです。 あるいは、その「複数勢力」の規模が相当大きいのか。 自由国民党の小野一刀議員と話していた、神田という人物は国際通貨銀行日本支部代表だとか。 国際通貨銀行は現実には存在しないようですが、国際通貨基金IMFのようなものかな。 もし国際通貨銀行とやらがIMFのような性質の機関だとすれば、UNGO世界の日本は、今のギリシャ並みの酷い経済状況だったということになるんでしょうか。 それだけテロによる被害が酷かったということなのか、この世界の日本の経済力が現実とは比べものにならないくらい脆弱だったということなのか。 ギルティクラウンといいこの作品といい、東日本大震災を意識してなんでしょうが、国家規模の被害からの復興で他国に支援を受ける(ギルティクラウンはそんな次元ではないですが)という話になっていますね。 現実では(基本的には)我が国の経済力だけで復興可能なのに対し、これら2作品は他国の支援無しには復興もままならない状況のようですけどね。 検察庁 虎山検事が所属する連合調整部ってどんな部署なんでしょうね。名前だけじゃ想像がつきません。 独自の判断で捜査することを許されているそうで、相当な権限と独立性を持っているようです。 この虎山検事という女、第一印象では生真面目で真っ直ぐな人間かと思ったのですが、実際は海勝会長と共謀して事件を捏造しているそうで、全然印象と違いました。 出世しか頭にない悪党なのかな。 おそらく、何らかの事情で捏造せざるを得ないという方が可能性としては高そうですが。 まあ、そうだとしても悪党には違いありませんけどね。 最近問題となっている検察による捏造も意識してるのかな。 そういえば、警察庁警備局課長の速水星玄という人物がパーティ会場にいましたね。この人も随分と若い。 警備局の課長といっても、警備企画課・公安課・警備課などがあるようですが、どこの部署なんでしょう。 SPを率いていたのなら警備課かな、と思いましたが、SPを実際に運用するのは警視庁警備部警護課で、警察庁警備局警備課はテロ対策などが主任務らしく、どうも違うようです。 だとしたら、何でこの人は会場にいたんでしょう。招待客として? いや、もちろんこの世界の日本は現実と全く違うので、警察組織も現実と同じだとは限らないのですが。 この世界ではSPをこの人が率いていたという可能性もありますね。 さて、1話だけでは何ともいえないですが、どうもミステリーは主眼ではなく、近年あったという対テロ戦争が本筋みたいですね。 今回残された疑問が、次回解決されることを期待します。