ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

BLOOD-C 第7話 「うかりける」

さて、何から書こうか。 【町】 神社に来た警官の口ぶりからして、どうやら6話の町中での惨劇も隠蔽された様子。 あれだけの大事、もっと大騒ぎになっているはずですからね。 しかし、あんな大勢の人々を一気に「行方不明」とするだけでも騒ぎになるよなあ。 「最近行方不明者が多発している」という認識を町の人々が持っていることからして、「隠蔽している者」住人達の記憶の改竄は出来ないのでしょうし、一体どんな手で闇に葬ったのだか。 小夜は「求衛のの」のことも「古きものから助けられなかった」と言っているので、彼女が古きものに変化したとは思っていない様子。 乗っ取られたと考えているのか、そこまで思考することが出来ずにいるのか。 登校する時の水彩画(?)のような曖昧模糊とした町の絵がひどく不気味でした。 この町という存在が、小夜の中でぶれ始めていることを表す演出でしょうか。 【小夜】 「古きものと戦える巫女はお前しかおらん。小夜、古きものをどうする?」「倒します」 と、やはり暗示を受けているようにしか見えない小夜。 と、いうよりも今回のや古きものとの会話で、これが唯芳による暗示だということはほぼ確定したと言っていいか。 果たして彼女は何者なのか。古きものは唯芳のことを「(小夜が)想う父親」と呼んでいたので、唯芳の子なのは事実なんでしょうか。 それとも、そう思いこんでいる小夜への当てつけか。 気になったのは、小夜の記憶がフラッシュバックしたシーン。 あの中に、映画「BLOOD」のシーンらしきものが描かれていたんですよね。自分が確認できたのは電車の中米軍基地の画でしたが、どちらも映画の小夜が「翼手(古きものみたいな化け物)」と戦った場所でした。 まさか、あの小夜と、この小夜は同一人物なのか……? このBLOOD-Cは今までのBLOODシリーズ2作とは別物だと聞いた覚えがあるので、てっきりパラレルの話だと思っていたんですが。 「BLOOD+」は見ていないのですが、映画と話が繋がったものらしいので、となるとフラッシュバックの記憶にはBLOOD+のシーンも描かれていたのかなあ。 いや、無印と+の小夜が同一人物なのか、自分は知らないんですけども。 映画だけでは小夜の正体は分からずじまいだったので、もし今作の小夜と同一人物だとすると、少なくとも不老不死の何かということにはなるのかな。 映画の設定はたしか70年代だったので……ってそういや、今作がいつの頃という設定なのか知らないや。勝手に現代だと思いこんでいました。 携帯電話も出てこないですし、そういえば現代だというを表すような文明の利器が出てきていないような。 もし自分の記憶が正しければ、今作は無印に近い年代という可能性もあるので、小夜が映画と同一人物だとしても不老とは限らないか。 映画の小夜は「神」の名を嫌っていたので、同一人物だとすると、古きものが「神刀」という名について嘲笑ったのは、それが関係しているとか? とはいえ、しかし、映画の翼手と古きものは似ても似つかないですけどね。もし、今作と過去作の世界観が同じだとすれば、別種の化け物ということになるのかな。 OPで土の中から出てくる化け物は翼手に似ていますが。 まあでも、仮に過去2作と何かしらの繋がりがあるとしても、無印や+を見ていないとストーリーが分からない、なんて不親切な設定にはしないとは思います。というか、そう願いたい。 【実験】 「そう約束だ。2人で試すと決めたことにこの約束は必要だから。そして、この実験には他の準備も必要だね。2人の主張どちらが正しいのかを証明する為の実験だけれど、これは2人だけでは無理だ」 毎回のように書いてますが、これ、文人で合ってるのかなあ。犬の声にも聞こえなくもない。 どうも文人の声が聞き分けられないぜ。 まあ文人という前提で話を進めますと、「古きものを倒し、皆を守る」という約束は文人と交わしたものだということで良いのでしょうか。 ラストの意味ありげな犬の台詞からして、この約束はまた別のものだという可能性もありそうですけど。 しかし、この「約束」はあくまで実験の為の手段として交わされたものですね。 しかも、文人と小夜の約束というわけではなく、実験の為に「(記憶を失った)小夜が古きものを倒す動機」が必要で、それを「誰かとの約束という設定」にしただけのように思えました。 そうすると、小夜が記憶を失い、偽の記憶と「約束」を刷り込まれたのは、小夜自身の意志によるものなのでしょうか。 「2人の主張」とやらが分からないと、実験の内容も見えてこなさそうです。 【犬(店主)】 願いを叶える為の店。 「なんか変な店の変な店主ってホリックとかいう漫画を思い出すなあ。読んだこと無いけど」などとぼんやりと思っていたのですが、今作のキャラデザがホリック作者のCLAMPでしたね。 そこからおそらく無意識に連想されたのでしょう。 自分はCLAMP作品は一つも読んだことがないのですが、以前ホリックにそんな店主(願いを叶える店かどうかは分かりませんが)が出てくると聞いた覚えがあるんですよね。 で、CLAMPの作品は、別々の作品同士でも、繋がった話として展開されることが多いとも聞きました。 まさかとは思いますが、このBLOOD-CCLAMP作品と繋げたりはしないでしょうね……。 いえ、普通に考えてキャラデザを担当したというだけの人の作品といきなり関連させたりしないと思いますし、自分でも突飛な話だということは分かっているのですが。 どうも、「願いを叶える店」だとか犬の店主だとかの設定が、「BLOOD」という作品から浮いている印象を受けてしまったので、つい、こんな突拍子もない危惧を抱いてしまったようです。 まあ、そんなあり得ない話は置いておいて、犬の店にやってきて願いを叶えたいと望んだのは一体誰なのでしょう。 「願いを叶えると約束した。必ず叶えると。その時までサヤの側にいる。だから……」という台詞から、小夜が依頼者なのかと思ったのですが、それならラストであんな思わせぶりに「願いを叶えてほしいと言ったのは誰だ」なんて台詞を用意する必要はないしなあ。 依頼者は小夜ではないのかな。 願いを叶える為にはその重さと等しい対価を払わねばならないらしいので、小夜が依頼者だとしたら「記憶」を対価として支払ったのかと思ったんですが。 でも、どうも記憶を失ったのは「実験」に関係しているようなので、これは違うか。 あるいは、実験の為に記憶を消すのを、この「対価」というシステムを利用して行ったという可能性もあるかな。 【古きもの】 鎧武者型古きもの いきなり「参る!」などと言い出したので思わず笑ってしまいましたw しかし、神出鬼没すぎだろ。なぜ川にいたんだ。 「情けない。これほどまでにひ弱になっておるとは」 どうやら過去に小夜と戦ったことがある様子。おまけに唯芳のことまで知っている。 以前出てきた古きものが小夜の名を知っていたのも、かつて戦った経験があったからか。 今の小夜は弱体化しており、昔の小夜は常に赤眼モードだったのね。 少し気になったのは、これまで小夜に葬られた同胞のことを「残ったとしても恥」と言ったこと。 「残ったとしても」とは妙な言い回しに聞こえます。古きものは何かに備えて「残ろう」としているのか? 限られた者しか残れない? まあ、単純におめおめと生きていたとしても、くらいの意味なのかもしれませんけどね。 「神刀」の話を聞いて大爆笑する鎧武者さん。 どうやら、小夜の持つ刀は御神刀でも何でもないようです。 じゃあ一体どういう刀なんだろう。 神刀と呼ばれていることをあれほど古きものがおもしろがったということは、神聖さとは程遠い刀なのかな。 かつて古きものと戦う巫女であり、戦いの中で亡くなったという小夜の母について鎧武者は全く覚えがない様子だったので、どうやらこの「母様」の話は丸々嘘だと考えてよさそう。 というよりも、古きものと戦える巫女だとか、神刀だとか、そういうのが全部、唯芳(もしくはその協力者)が考えた設定に過ぎないんでしょうね。 小夜が古きものと戦うシチュエーションを用意する為に、それっぽい話を作って小夜に聞かせただけなんでしょう。 もしかしたら、唯芳は神主でもなんでもないかもしれません。 あるいは、神社自体も最近唯芳達の手によって作られたか、元からあった神社だとしても、そこをただ使ってるだけで、唯芳は神社とは縁もゆかりもない人物であるような気がします。 5話で小夜が古きものに関する古書を見て、「何か違う」と言ったのも、シチュエーションの為に急遽偽造された本だからとか? あるいは、本物の古書ではあっても、今現在戦っている古きものとは全く無関係の、ただの伝承を記した本にしかすぎないとか。 「お前も唯芳も愚かすぎる。いや、真に阿呆なのか」 小夜はともかく、唯芳も? 唯芳もまた誰かに利用されているだけということなんでしょうか。 それとも、唯芳は何か現実的でない目的を抱いており、その為に小夜を利用していて、鎧武者はそれを笑った、とか? 一体唯芳の何を指して「愚か」と言っているのか現時点では掴めないな。 「戯言ばかりなのは人共だろう。戯言と偽りごとで約定を違え続けているのは人共だ」 ふーむ、古きものと人間の約定も未だに不明です。 一体どんな約定を結んで、それがどう小夜や「実験」と関わっているのでしょうね。 しかし、田園風景にこの鎧武者はシュールだw シリアスなシーンなのにガチャーンガチャーンと動く鎧武者が間抜けに見えてどうしても笑ってしまいます。 そもそも、この鎧武者のデザインはちょっとダサいと思う。コロコロコミックの敵とかで出てきそう。 あ、カメラに血が飛び散る演出は好きです。 【先生】 「まだ、見つからないから。でも、見つかったら見つかったで、また大変かもしれないわ」 「求衛ののとねねは、その何かに食われたのかもしれない」 明らかに生徒のことを話す教師の口ぶりではないな。 まるで他人事、双子のことなど全く興味がないかのようです。 さて、この先生は少なくとも古きものと小夜が戦っていること、求衛姉妹が既に死んでいることを知っているようですが、何者なんでしょうね。そして、何が目的なのか。 改めて正体不明の奴らが多いなー、このアニメ。 「じゃあ帰りなさい。『お父さん』のところへ」 「お父さん」を強調したように聞こえました。どこか皮肉っぽい口調。 唯芳が小夜の父親などではないことを知っている? 【時真】 そして立つ時真の死亡フラグ。 彼にとって小夜は特別だそうですが、さてはてどんな関係なんでしょうか。 『古きものを倒す約束は誰とした。願いを叶えてほしいと言ったのは誰だ』