ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

逆転裁判6 特別編『時を越える逆転』感想

 クリアするのがかなり遅くなってしまった。

逆転裁判6 第5話『逆転の大革命』感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

 真犯人はちょっと残念なところがあったものの、超久々の真宵ちゃんとの探偵パートということもあってかなり楽しめる出来だった。
 
【真犯人】
 逆転裁判5の頃から何度も書いていることだけど、この人も豹変前の方が凄みがあったなあ……。
 総評で詳しく書くつもりだが、グフラフィックの自由度が上がった分、無駄な豹変が増えている気がする。

 個人的にはもう少しクズ寄りの犯人の方が良かったかな。
 逆転裁判6の場合、既に3話や4話で「同情できる犯人」をやっているのだし、三度目の今回はかなり食傷気味である。

 まあ、やっていることは八つ当たりで全く無関係の人間を狙った卑劣な犯行でしかないから、十文字もクズなのはクズなんだけど、逆転シリーズにこういう犯人が改心して終わる切ないオチはいらないと思う。
 というか、真相を暴かれた後で改心して自らの犯行を悔いる犯人は逆転裁判6が初じゃないかな(レイトンvsや大逆転裁判は知らない)。

 その最後の改心の件も、これまで八久留間 ひかりに触れたこともなかった大津部 雫が、唐突に彼女の名を借りて説得したりと、駆け足過ぎて感動もできなかったしなあ。

【懐かしの風景】
 ナルホド君と真宵ちゃんのコンビが御剣と法廷で対決し、矢張が場を引っ掻きまわすという懐かしい景色(もっとも、ナルホド君と御剣が戦う話に矢張が登場するのはこれが初めてなのだが)。

 特に、ナルホド君と真宵ちゃんの探偵パートは久々で実に感慨深い。

 正直なところ、発売前に真宵ちゃんが登場すると聞いたときにはもっと彼女とナルホド君のコンビが見られると思っていたからなあ。
 オドロキ君の物語として十分面白かったからそれほど文句はないけど。

 まあ、とはいえ、三十路も近い真宵ちゃんにあの頃のような天真爛漫さを見せられると、痛々しさを感じないでもなかったり。
 
 花嫁は料理をまともに食べられないという話を聞いて結婚式を嫌がる真宵ちゃんに対して「真宵ちゃんはまだ食い気が先か……」とナルホド君が呟いていたけど、「言ってる場合か!」と思ってしまった。

 28歳の真宵ちゃんを19歳の小娘だった頃と同じように扱うナルホド君を見ると、もはや当時のように微笑ましく見守る気にはなれない。
 いい加減、腹を括れよマルホドウ。

御剣 怜侍

 弁護士と検事が真剣に議論することで、その先の真実を明らかにしていく、というのは良かったのだが、それにしてはちょっと御剣が被告人を疑い過ぎな印象。
 来人が殺人を自白したときに審理を続行しようとしたナルホド君に、「なぜだ、このままなら被告人の無罪を勝ち取れるのに」という趣旨のことを問うたときは、さすがに「おいおい」と思った。
 
 逆転裁判2では依頼人を無罪にするチャンスを蹴ってでも真相究明に努めることをナルホド君に期待していたというのに、今更そんな疑問をぶつけるのはおかしいだろう。
 そこはミツルギも長く現場から離れて鈍ったと取るべきなのかなあ。

 あとはまあ、検事シリーズで某人物の本性を見抜けなかった反省から、以前よりも疑り深くなってしまったのかもしれない。

 それと、裁判長に敬語が多かったのも逆転裁判では無かったことのような……。以前はそれこそ「検察側、準備完了しております」以外は基本的にずっとタメ口じゃなかったっけ?

 あ、ただ茜ちゃんに敬語のままだったのは良かったです。
 あのミツルギが年下の茜ちゃん相手に敬語という関係性はなぜか凄く好きだったので。

【その他】
「こんなちゃんとした人と」
・花嫁衣裳を着たまま出歩く人をちゃんとしているとは言わないと思うの。

・一応、絵本作家にはなったんだなあ。一発屋というのが悲しいけど。
・しかし、メイちゃんは最終的にはモデルになってくれたわけか(無許可かもしれないが)。

・茜ちゃん、矢張のこと知ってるんだ。検事シリーズでも会ったことはなかったはずだけど。7年間の間に紹介されたのかな。

・オドロキ君のジャケットがソファに置きっぱなしなのを見て、てっきり1話より前の話だと思ったらオドロキ君の独立後なのか。
・5話が5月で特別編が9月だから、あのジャケットは4ヶ月も放置されてるの……?
・放置してる成歩堂事務所組も事務所組だけど、オドロキ君も旅立つ事務所に置いていくなよ。

・雫さんの表情のパターンがやけに少ないと思ったらこの前フリか。

・ミツルギの登場曲が壮大過ぎて笑っちゃうんだよなあ。
・このカルマ一門のテーマは頻繁に使われるとギャグっぽく感じる。
逆転検事2狩魔豪のときも同じ感想を抱いた。

・しかし、この性格でよく出世できたなミツルギ。
・そして局内には信用できる部下はいないと
弓彦ェ……。
・ま、まあミツルギの統括する地方検事局とは別の場所に赴任してると脳内補完しておこう。

・ちょっと、「ホンシツ」ネタを使い過ぎていてファンサービスとしてもいまいち。

・飛行船といい、来人と十文字一治の服装といい、なんかRPGみたいだ。
・軌跡シリーズに出てきそう。

・レトロなラジオを落としたときの2人の反応が薄い。
「真宵ちゃん……大人しくしててって……」「ゴメンなさい……」
・いやもっと焦れよ。

・なんかヒカリと雫が似てる。
・シスコン、というよりも雫があえてヒカリの髪型に似せた?
・最後に髪がほつれたままになるのは、雫と来人が偽りなく互いを想いあえたということかな。

・もし本当にタイムトラベルしたならそりゃ一回目の写真は残ってないだろ。

・「私たち親族」と十文字は自分を親族に含めてるけど、使用人を親族とは言わないんじゃ。
・もう八久留間家を乗っ取ったつもりだったんだろうか。

・サイコロックが簡単すぎる……。まさか他の場所の調査無しに解けるとは。

・おい止めろ、未婚のことをマヨイちゃんに言うんじゃない。有罪にするぞ。

・おい、ミツルギ、だからミクモちゃんはどうした。結婚しろ。

・使用人のくせに主家の権力を笠にきて非常にみっともない。

・タイムマシンを起動させたら痕跡が出ると言う根拠は全くないし、そもそも起動したらタイムマシンがどう動くかも分かっていないのに、ハッタリとはいえそこに結び付けるのはちょっと強引過ぎると思う。

・おお、紙飛行機に頼ると思いきや、それを捨てるのは良かった。