ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

逆転裁判5 特別編『逆転の帰還』感想

 噂には聞いていたけど、これが逆転裁判5の中で一番面白いという。

逆転裁判5 第5話『未来への逆転』感想はこちら

※以下、ネタバレ注意
 何でこれをDLCにしたんだ。
 前評判通りの面白さで、内容には文句はないのだけど、これを本編に入れておいてくれれば印象も変わっただろうに。
 
【真犯人】
 やはり何をおいても犯人のミスリードが素晴らしい。
 一路も番刑事も分かり易かったから、今作ではこれが唯一終盤まで犯人が分からなかった事件。

 「初日の捜査で登場しない人間は犯人」という逆転裁判プレイヤーの思い込みを上手く利用して、巣古森 学を疑わせるように仕向けており、それにまんまと乗せられてしまった形だ。
 完全に彼が犯人だと考えていたから、登場した巣古森のあまりに犯人らしくない振る舞いを見たときはかなり戸惑った。

 その後は消去法で伊塚 育也が犯人だろうとは考えたものの、彼の振る舞いが嘘とは思えず、それでもまだ半信半疑という状態で、綺麗に踊らされたなあ、という印象。

 実際、かなりの善人だったから、エピローグで社会復帰していたのは本当に嬉しかった。

【悲しい事件】
 多くのプレイヤーがそうだったと思うけど、逆転サーカスを思い出す事件だった。
 ただ、復讐が目的のアクロとは違い、イクヤはあくまでも羽美野 翔子を守ることを第一の目的にしており、逆転サーカス程のやるせない空気は無かったかな。
 
 彼の誤解を考えると、荒船 良治のことを恨んでいてもおかしくないのに、むしろ尊敬できる人物と慕っていて、全体的にどこか爽やかな印象すらあったくらいだ。

 イクヤが船長を助けようとしていたことを突き止める件は、映画『ゆれる』を思い出した(というか、実際、元ネタかもしれない)。

 余談だが、夏風 涼海が美人過ぎて、被害者(じゃないけど)の中では千尋さんの死に次いで悲しくなった。

【その他】
・サユリさん尋問のことが取り上げられて嬉しい。
・だから、サイコロックの説明を何でココネちゃんにするのか。
・ハミちゃん学校行ってんの!?
・いや、行っていても何もおかしくないのだけど、小学校にも通っている印象がなかったからびっくりした。
・ナルホドがココネちゃんを助けた事件ってなんだろう。6で描かれるのかな。
・ココロスコープをカウンセリングに使うのは良い。毎回そうしてくれ。
・そういやモニ太の設定って本編後半以降、全然出てこなくなったな。
・荷物を落としたせいで船長が死んだのなら、それから目撃者の悲鳴まで10分くらい間があるのにどっちが先か分からないってのはさすがに苦しいと思う。
・というか、エールが出す音で駆け付けたけど、先に客の悲鳴に向かったのなら、ほとんど同時に起きたことのはずだし。
・薬が体内にあったのを見て、ようやくイクヤが犯人なのだと確信。
・ショーコちゃんの泣き顔のグラ欲しかった。
・個人情報タレ流す引田院長。
・これってもしかして自称堀田院長と同一人物? 病院移ったのかも。
・「引田院長って人が」という言い方だったし。
・あ、無罪後に大量の餌を与えていた場面まで回想で見せちゃうんだ……。難易度低すぎ。
・ユガミ検事が何で頑なに有罪にしたがるのか分からない。
・狩魔なら尋問失敗に対して即有罪の条件を提示してくるのも分かるけど、ユガミ検事のキャラには合わないよなあ……。
・しかも、イクヤの手の痕があったことまで知ってたのに、それを無視してショーコを有罪にしようとするのは、もはやカルマ流のやり口。
・エールと呼ばず、「シャチ」という言い方をしてたから、2匹いることには割と早く気づいた。