ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想

 ええ……。

※以下、ネタバレ注意
 私はてっきり今作がアベンジャーズの最終作だと思い込んでいたので(予告でそんな風なこと言ってなかったっけ?)、終わった後呆気にとられてしまった。
 館内の電灯が点り始めたにも関わらず、「まだ続きがあるのでは……?」と疑って、しばらくその場を動かなかった程だ。

 冒頭で「エンドロール後にも話の続きがあります」という旨の注意書きが出たこともあって、シュタインズ・ゲートのアニメのようにエンドロールから一転、生き残ったアベンジャーズがサノスに反撃する展開が続くもんだと信じて疑わなかったから、エンドロール中に席を立ち始めた観客に対して、「バカ、バカ! 続きがあるから! 続きがあるんだって、バカ! 普通に考えてみても、これで終わりなわけないでしょうよ! バカ!」と胸中でずっと罵倒していた。

 隣の席のおばちゃんが立ち上がった時など、「まだ続きがありますよ」と親切心からこっそり声をかけようかと本気で迷ったくらいだ(声かけなくて良かった……本当に良かった……)。


 放映開始からTwitterの方にちょいちょい『今作のアベンジャーズVガンダムと〇〇(何か忘れた)を足して割ったような内容』という趣旨のツイートが流れてきてて、Vガンダム挙げてる時点で終盤続々と登場人物が死んでいくとネタバレしてるようなもんだろうがブチ殺すぞクソ餓鬼」と怒り心頭だったのだけれど、こんな形の死に方だとは全く想像していなかったなあ。

 それこそ、艦ごと特攻するとか、最終決戦で多くの仲間を犠牲にサイスを倒すとか、そういう展開を指しているものだとばかり。

 というか、実際に見た限り、全然Vガンダムの印象無いよね……。


 続編はどうなるんだろうなあ。
 十中八九、時を操るインフィニティ・ストーンを奪取して全員蘇る展開になるんだろうけど、それだとあまりにも見え透いているので盛り上がりに欠けそう。

 まあ、今からそんな心配しても意味ないか。

 今作で消滅したキャラを全員死亡のままで終わらせた方がインパクトはあるが、少なくともスパイダーマンの一作目は続編をやる気満々の引きだったし、さすがに考えにくいかな。

【サノス】
 えらい魅力的な悪役になったなあ。

 正直、予告を見た時点では「何だこの魔王軍で最初にやられる幹部みたいなキャラデザは……こんなのが大長編シリーズの最終ボスかよ……」という印象しか無かったんだよね。

 しかし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で、養女に改造手術を繰り返す外道な所業が語られたことで、憎むべき悪役として楽しめそうだと思うようになった。

 ところが実際にインフィニティ・ウォーを見てみると、彼の人間臭い言動や、サノスなりの矜持が繰り返し描かれており、その落差に意表を突かれた。

 あざといと言えばあざといし、その目的自体は「人口を半分にすれば薔薇色」という雑理論で全く共感できないのだが、「気に入った人間は殺さない」という性質は、トドメを怠る舐めプに理由づけできるうえに、サノスの格も上げていて、個人的には好印象だった。

 
 ただ、目的は今回で果たしているはずなのに、「サノスは再びやってくる」という引きなのはちょっと気にかかるかな。
 「やっぱり欲が出て世界を全て思い通りに支配したくなった」とかだと、格好悪くなってしまうので止めて欲しい。

【サンダー星】
 滅んどんのかい! 
 えええ、一体いつの間に……。

 つい最近『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を見たばかりなので、地味にショックだ。
 だってだって、せっかく守ったノバ軍人の赤い肌した妻子なんかも殺されちゃったわけでしょう?
 悲しすぎるよ、そんなの……。
 
 一体何の作品で滅んだんだろう。

 それともまさか今作が初出の情報?
 だとしたら、こんなにあっさりと語られるのはあまりにも酷薄じゃないですかね。

 サノスの手から守る為にノバ帝国にオーブを預けたのに、こうもあっさり奪われてしまうとは。
 これは古巣の戦力を過小評価したガモーラさんの責任ではなかろうか。

【ワガンダ王国】
 捨て駒での人海戦術を使ってくる相手に対して接近戦を挑むガンダ王国軍、無能の極み。
 ご自慢の最新鋭兵器で一掃しろよ。



 と思ったのだが、ワガンダはこれまで敵の侵攻を受けたことがなく、また、迷彩とバリアが破られることを想定していなかったため、バリアの内部に国土防衛用の兵器を設置しておらず、おまけに『ブラックパンサー』で起きた混乱の為に空中から銃撃・爆撃できるような軍用機なども喪失しているようだ(未視聴の為詳細は分からないが)。

 ワガンダ以外の地球人類側も、もはや宇宙人と遜色ないくらいの軍事技術を獲得しているような世界なのだから、国家としてはバリアを突破された際の対策も用意しておくべきだったとは思うが、まあサノス達さえこなければ実際平和は保てていたわけだし、この件でワガンダを責めるのは確かに酷かもしれない。

アスガルド難民問題】

 『マイティ・ソー バトルロイヤル』のラストで、ソーがアスガルドの難民を率いて地球に向かうと言い出した時には、「やめてー! ただでさえ内部の難民問題で大混乱に陥っている地球に、これ以上厄介事を増やさんどいてー! アスガルド人がバルタン星人みたいになるやん!」と余計な心配をしていたのだが、冒頭からまさかこんな大惨事が起きるとは……


 劇中ではサノスに殺されたアスガルド人は半分だと言っていたけれど、避難船ごと爆破されてしまったので全員死んだのでは……?
 それとも、サノスが自分の船に乗せてどこかに連れて行ったのかな。

 あるいは、一般のアスガルド人もソーのように宇宙空間でも生存できるんだとしたら、まだあの宙域を漂ってる……?
 いや、だとしたらさすがにソーが救おうとするよね。

【その他】
・タイタン星の崩壊を食い止める為に人口を半分にしたとか言ってたけど、結局滅びちゃってませんかね。
・このままいけばもっと酷い状況になっていた、ということなのかな。

・ガモーラさんは愛されたのに、なぜネビュラには冷たいのか。やはり弱いから?

・魂のインフィニティ・ストーンの星にいた男、『キャプテン・アメリカ』のナチスのやつ!?
・何でこんな所に……と思ったら、どうも空間のインフィニティ・ストーンで飛ばされたらしい。
・そんな末路だったっけ……。全然思い出せない。

スパイダーマンの多脚武器が旧スパ2のDr.オクトパスっぽい。

・『シビル・ウォー』のスタークといい今作のクイルといい、絶対切れちゃいけない場面で感情を制御できない。
・まあ、スタークに比べればクイルの方は全然マシだが。
・あの時のスタークは「何十年も前の出来事」「バッキーは操られていただけだと説明されてる」という状況での痴態だったからなあ。

・サノス側の魔術師の人、どうもサノスを世界の支配者にしようとしてたみたいで、微妙に主と目的がズレてたみたいですね。
・しかし、それでもサノスは部下として可愛く思ってたようで、この辺りの関係性は白ひげとエースを思い出したり。

・エンドロール後に元司令官の人が連絡をとろうとしてた相手は誰なんだろう。
・マークを見る限りキャプテン・アメリカかと思ったんだけど、今更彼に連絡つけてもなあ。
・まだ登場していないマーベルヒーローなんだろうか。ファンの人ならあのラストで「キタキタキタキター!」となったのかな。