ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

週刊少年ジャンプ20号(2017年)感想

 あまりにもワンピース感想に偏っていたので、今週から分けて書いてみることに。

週刊少年ジャンプ20号(2017年)【ONE PIECE】感想はこちら
週刊少年ジャンプ19号(2017年)感想はこちら

※以下、ネタバレ注意

ONE PIECE
第862話 頭脳派


 と、言いつつワンピースの補足感想から。

>プリン
 ルフィとチョッパーがプリンがオーナーをしているカフェを食べたのは全くの偶然であり、プリンは機転を利かせてその偶然を利用しただけなので、彼女の趣味がお菓子作りなのはおそらく本当のことなんだろう。
 サンジと趣味が合うという点は、真の性格を現した今も変わってはいないわけか。

>ビッグマム
 サンジとプリンもそうだが、ビッグマムとジャッジも親として裏表みたいなところがあるなあ。
 同じクズ親ではあっても、娘が自らの望む能力に目覚めるのを待ちながら、理想のお人形に変えようとするマムと、あっさりと息子に見切りを付け、一切の関心を失くしたジャッジ王

 もちろん、直観と科学的なデータという判断材料の差異も大きいとはいえ、二人の子供に対する向き合い方の違いも現れていると思う。


 ビッグマムは差別の無い国を掲げているけれど、人類巨人化計画といい今回のプリンへの発言といい、「多様性を尊重し合う」タイプではなく、人種の画一化を進める傾向にあるようだ。
 まさにかつてのアメリカのように「人種の坩堝」的な発想。

>予知
 自身のジェリービーンズがサンジに避けられる未来をカタクリさんが予知できなかった件について。
 これはおそらく、「神父の銃弾が避けられる」という『本来の歴史』に干渉して未来を捻じ曲げたため、その変化した未来の予知の更新は、自分がジェリービーンズを撃つまでには間に合わなかったからではないか。
 神父の銃弾が避けられると判断した次の瞬間にはジェリービーンズを撃っているわけだから、更新された未来がまだ見えなかったのだろう。


 カタクリさんの予知は、ケーキの破壊のような「人の意思を読み取る」という見聞色の覇気の性質とは離れた映像すら見ることができるようで、確かに見聞色の延長線上にあるような感じはしない。

 まあ、強引に解釈すると、ケーキの中に仕込まれた鏡を通してカタクリは(無意識下で)ルフィの意志を感じ取っており、ルフィの「分身と共にケーキの中から登場する」という思考を「予知による映像」という形で見た、という可能性はあるかもしれない。

>闇社会の帝王達の実力は?
 大量のルフィがウエディングケーキから出現した途端に一目散に逃げ出しているドラッグ・ピエクロやモルガンズは戦闘力はあまり高くないのかな。
 いやまあ、ケーキを頭から浴びて汚れたくないだろうから逃げてもしょうがないけど。

青春兵器ナンバーワン
第25話 体育祭
 パーツを取り換えて自我が消えていくって、ナンバーズは部品に自我が宿っているのだろうか。

 というかひょっとして攻殻機動隊ネタ? 時期的に。

ぼくたちは勉強ができない
第11話 かの数値は天才による【x】の応報である
 「文系回か……外れだな」という第一印象を覆し、意外と今週は面白かった。
 特にオチは結構意表を突かれたし、頬を引っ張られてる文乃ちゃんも可愛い。新連載6作の中では今週一番良かったんじゃないかな。

 下弦の新連載とか揶揄されてたのに(私もしてたけど)、上弦が最近人を食えなくなってきてるせいで、下弦の壱だったぼく勉が上弦の壱に成り上がりつつある。

ブラッククローバー
第106話 ここまで来た
 クローバー国王はこの時点で魔法帝からも全然敬意が払われてなくて、既にちょっと可哀想になってるんで、あんまり酷い目には遭ってほしくないなあ。
 暗君なのは確定してるので、憎めない感じのキャラでお願いします。

約束のネバーランド
第35話 決行④
 年少の子供達まで超人過ぎて全然足手まとい感がないのは良いのか悪いのか。

 他のプラントの5歳以上の子供達のことは一切言及せずに見捨てていますが、いくらエマさんでもさすがにそこまでの理想は追えないってことか。
 正しい選択だとは思うけど、多少は葛藤する描写が欲しかったかな。

 さて、いよいよ外の世界でレジスタンスを結成する新章か。
 外部の人間の組織が鬼との友好関係を壊したくないがために、エマ達を捕らえて返還しようとする話が読みたい。

鬼滅の刃
第58話 おはよう
 若干……若干なんですけどね。スピリチュアルで気持ち悪いと思ってしまった。
 具体的な行動で炭治郎の優しさを表現するのは凄く上手い作品なのだけれど、精神世界をここまで持ち上げられるとなあ……。
 ナレーションの多用で説明臭いせいかも。もっと絵で表現してほしかったかな。


 「辛い夢じゃなくて最期に優しい夢を見せてくれたのか、下壱さん良いとこあるじゃん」……と一瞬騙されかけたが、悪夢を見せると夢から醒めやすくなるとかそういう理由なんだろうな、これ。


 蝶屋敷の面白さは確かに別格だったとは思うけど、今の夢列車編がこれまでに比べて一枚落ちるとは思わないかなあ。
 ベタではあるものの炭治郎の夢やそこからの別れには結構ジンと来たし、今週を除けば「山編(?)」と同じくらいには毎週楽しめている。

【腹ペコのマリー】
 下手! ミスリードが下手過ぎる!
 妹に買ったケーキを犬のために墓に備えるのがまず意味不明だし、「暗い顔してると怒られる」という話が何でシスコンになるのかも解らない
 「死んでたらケーキは食べられない」という会話も噛み合ってないのに、全然疑問に思わないのもちょっとなあ。

 しかも、DQN達が「そいつ」という発言について「ケーキを妹に重ね合わせてる」と誤解したってことは、ケーキを妹のために買っていると認識してたことになるけど、それも無理があるだろう。


 冒頭の懺悔室はさすがにオッサンが気持ち悪すぎて笑えなかった……。
 オッサンがふっ飛ばされるくらいのオチがあれば良かったのに。

銀魂
 圓翔さんと高杉さんは似た者同士だからね……。
 というか、もっとはっきり言っちゃうと高杉さんの二番煎じでしかないので、圓翔さんに敵としての魅力が全然無いのが辛い。
 高杉さんですら相当鬱陶しかったのに

Dr.STONE
 既に獅子王くんを引っ張り過ぎな印象しかなくて、当初の勢いがもう完全に……。
 先週も書きましたが、悪役としても味方化するライバルとしても中途半端だし、どうも獅子王くんのキャラはハマんないなあ。

【U19】
 大矢門人というネーミングセンスで大奈舞人(だいな まいと)を思い出したり。

 ラストの四季大和の描かれ方は何となくハガレンの大総統っぽい匂いがする。
 来週はそのものズバリ、大和が日本刀一本で暴れまわる展開と予想。