ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

自然系(ロギア)能力者は武装色で武装色を相殺できる

 武装色を纏った攻撃でも、武装色によって相殺すればロギア化が発動できるみたいな話。

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【武装色による攻防】

 能力者の特殊攻撃は、武装色の覇気によって防ぐことができる

 これは、パンクハザードにおけるローとスモーカー中将の対決で確定した情報だ。

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 当初、オペオペの実の能力で切断されることもなく、覇気を使って真っ向から受け続けていたスモーカーだったが、最終的には『メス』で心臓を奪われてしまう。

 

 ローが地面を使った目くらましの後に『メス』を仕掛けていることからすると、スモーカー中将が攻撃に振り向けた覇気が大きすぎた事と、どこを狙われるか分からなかった事で、胸部への武装色が薄くなり、ローの攻撃は通じたと考えられる。

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 つまり、「ローの悪魔の実の能力と、それに纏わせた覇気」が、「スモーカーが胸部に纏わせた覇気」を上回ったのだろう。

 

【ロギアの相殺】

 上記の通りだとすれば、逆もまた然りと言える。

 「武装色の覇気による『悪魔の実の能力での攻撃』は、武装色の覇気で相殺できる」という訳だ。

 即ち、ロギアへの覇気攻撃は、それに匹敵する覇気を纏ったロギア能力者ならば無効化できるのである。

 

 これは頂上戦争編において既に描かれていた。

 白ひげの攻撃を無効化した青雉や、マルコとビスタの攻撃を無効化した赤犬がそうだ。

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 一方で、白ひげの攻撃を無効化したはずの青雉が、白ひげの部下に過ぎないダイヤモンド・ジョズの攻撃で吐血した描写もあった。

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 ヒエヒエの実のロギア化はきちんと発動していたにも関わらず、である。

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 青雉が白ひげの攻撃と、その後の反撃に集中していた事で、側面からのジョズの攻撃への武装色が薄くなったのであろう。

 それにより、吐血してしまったわけだ。

 

 また、赤犬がマルコとビスタからWで覇気攻撃を受けた際も、ロギア化をしたにも関わらず、「く……!!」と苦痛を声に零している場面があった。

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 この事から、「ロギア能力者が武装色を無効化しきれずにダメージを食らう」場合は、必ずしもロギア化自体が出来ないとは限らぬ事が判る。

 おそらくは、武装色の覇気がぶつかり合った際に、僅かにロギア能力者が下回った場合は、実体は捕まれずまでも、ダメージは負ってしまうのだろう。

 

【回避した?】

 さて、頂上戦争編におけるこれらの描写に関しては、「覇気を無効化したのではなく、ロギア能力者が身体を操って避けただけだ」という主張もある。

 つまり、『白ひげの薙刀による突きを受けた青雉は、咄嗟にロギア化によって体に穴を開け、マルコとビスタの攻撃を受けた赤犬も、敵の攻撃の形に身体を凹ませただけ』だというのだ。

 

 だが、この見方は間違っていると断言できる。

 

 まず、赤犬が受けたマルコとビスタの攻撃は、明らかに浅く体を変化した程度で回避できるものではない

 その程度引っ込めたところで、斬撃は止まらずに、その更に深い部位に攻撃が到達しただけで終わった事だろう。

 

 また、回避したのであれば全く痛みなど無いはずなのに、赤犬が「く……!!」という苦痛の声を漏らしている。

 この事からも、単純に攻撃を回避したのではなく、「攻撃を受けきってロギア化した上で、少しばかりのダメージも負った」と見る方が自然だ。

 

【お茶会】

 決定的なのが、結婚式でのカタクリとベッジのやり取りである。

 カタクリはベッジに対して、麦わらを撃ち殺すように指示した

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 麦わらのルフィがゴムゴムの実の能力者である事をカタクリさんが把握していなかったとは思えない。

 つまり、ベッジは弾丸に武装色の覇気を込める事が出来た事になる。

 

 そんなベッジが「くたばれ」と罵りながら、カタクリさんを撃った。

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 彼はモチモチの実の事を知っていたのだから、当然ながらこの銃弾には武装色の覇気が込められていたに違いない。

 

 しかし、カタクリさんは避ける事もせず、真正面からベッジの弾を食らっているのである。

 この事からも、ロギア能力者は武装色を纏った攻撃を受けても、それ以上、あるいはそれに匹敵する武装色を纏う事で無効化し、通常通りロギア化する事が可能なのは明らかだ。

 

 この辺りの事情ははっきり言って尾田先生自身が作中でちゃんと整理してない事もあって、ワンピース読者の中でも混乱を招いている部分ではあるが、上記のような内容こそが、最も正しい覇気とロギアの理解だと、私は確信している。