ネオ天草のジャンプ感想日記

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胎界主の古代イスラエル国王はモーゼとソロモンの2人だけ?

 旧約聖書の知識全然無いので違ったらごめんな。

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 ↑の第三部予告画像の少年について、私はソロモンだと確信していたのだが、羊飼いアピールをしているということはダビデだろうとチクワスキーさんからのご指摘を頂いた。

 当然、私はダビデが羊飼いの出自などという事も全く知らなかったので、これを機に古代イスラエル王国の国王達についてWikipediaを漁りつつ、胎界主での古代イスラエルに関する記述をもう一度読み返してみた。

 

 そこでおかしな事に気が付いたのである。

 

 ネット上の情報によると、古代イスラエルの歴史は、

 

モーゼ→ヨシュア→士師達→サムエル(最後の士師)→サウル(イスラエル王国初代国王)→ダビデ→ソロモン

 

 と、紡がれたらしい。

 名前を出した面々の内、世襲によって指導者となったのはダビデを父に持つソロモンだけで、あとは神の予言とか何かその辺のアレで指導者に選ばれたようだ。

 

 ところが、胎界主での記述によると、モーゼはソロモンの「先代の王」とされている。

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 上記の通り、旧約聖書でのモーゼはソロモンの先代でもなければ、ヘブライ王国の王ですらない

 イスラエル人を率いた指導者ではあっても、彼の時にはまだ王国は建国されていなかったのである。

 ヘブライ王国を開いたのは、モーゼよりもずっと後の世代のサウルだ。

 

 尾籠先生ともあろう方が、この程度の(おそらく常識的な)旧約聖書の内容を把握していなかったとは考え難い。

 

 となれば、答えは一つだ。

 胎界主の世界には、出エジプト記から古代ヘブライ王国分裂までのイスラエルの指導者は、モーゼとソロモンの2人しかいなかったのである。

 

 モーゼが<神>より「箱」を賜り、古代イスラエル王国を建国

 そして、その後をソロモンが受け継ぎ、最終的に分裂へと追いやったのだ。

 

 だとすると、本来は彼ら2人の間に存在したはずの複数の指導者達の出自や設定は、この2人にゴチャ混ぜにされている可能性が極めて高い。

 

 まず、髪色の共通点等から考えると、扉絵の生首と少年は親子関係か、もしくは同一人物と思われる。

 つまり、

 

・モーゼとソロモンは親子だが、ソロモンは庶子で幼少期は羊飼いとして育てられた。

・モーゼはしがない羊飼いだったが、後にヘブライ王国を建国し、それをソロモンが受け継いだ(血縁関係は不明)。

 

 等々、サウルやダビデの経歴を足し合わせた設定になっているのではないだろうか。

 

 そもそも、ソロモン周りの設定は既にオリジナル要素が多々詰め込まれている。

 古代イスラエルの歴史に関しても、これだけ思い切った改変をしていてもおかしくはあるまい。

 

 この扉絵からすると、モーゼによるヘブライ王国の建国には、サタナキア陛下が関わっていることが示唆されている。

 『帝王の塔』の次に描かれる予定の『サタナキアの誘惑』では、ソロモンが「箱」を開くようサタナキア陛下に誘惑されると予想していたのだが、古代イスラエルの建国こそがサタナキア陛下の誘惑に乗ったモーゼによって成し遂げられたもの、ということも考えられそうだ。