ネオ天草のジャンプ感想日記

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五条先生は夜蛾学長の内通を見抜いているか?【呪術廻戦 第79話】+ジャンプ46号感想

 呪術廻戦の第79話『これからの話』の感想でほぼ力尽きたので、こういう形式で。

 第78話『玉折ー参ー』の感想はこちら。

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 ジャンプ45号の感想はこちら。

neoamakusa.hatenablog.com

【納得いきません】

 皆さんお待ちかねの内通者(の1人)発覚……なのだが、何かちょっと……いや、だいぶ強引では。

 「上層部に内通者が存在し、さらにそいつに情報を流している内通者がもう一人いる」って、五条先生や歌姫先生にそんなことが判断できるような出来事なんて無かっただろう。

 そもそも「上層部に内通者がいる」と考えた根拠が分からないし、もっと根本的なことを言うと、内通者がいること自体、これまでの情報では読み取れないと思うのよね。

 

 たしかに、私自身は上層部の一員である夜蛾学長を内通者として疑っている

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 しかしそれが分かったのは、↑で書いている通り、「虎杖達に少年院での任務が与えられたことは(偽)夏油の意向である」等々の事実を知っているからであり、五条や歌姫とは違って神の視点で見ているからこそ導き出せる真相だ。

 五条先生が現在持ち得ている認識だけでは、内通者がいることに辿り着くことはできないはず。

 

 んー、忌庫襲撃は内部の手引きが無ければ不可能だったと判断したとか?
 ただ、学長達はそうは捉えていないようだから、別に必ずしも内通者の協力が必要って感じでもなさそうなのよね。

 つーか、そもそも襲撃の前から既に五条は歌姫先生に内通者のことを持ち掛けてるし。

 

 で、この話は一旦置いといて。

 何らかの理由で内通者の存在に辿りつけたと仮定しよう。

 

 どうやって「2人いる」って分かったの……? そこに辿り着くのはもう絶対に無理じゃね??

 今までに「上層部が掴めない情報を流してる奴がいる」なんて分かるような場面あったかなあ……。

 

【夜蛾の内通に気付いてる……?】

 ンマー、これ一番筋が通るのは「五条先生も実は既に夜蛾を内通者と疑っている」という可能性だろうか。

 

 これまた↑や↓の記事で触れているように、漏瑚が「何故か」夜蛾との会食に向かう五条先生の行動を把握していて待ち伏せしていた件とか、虎杖が任務を与えられる度に「何故か」度々特級呪霊と関わることになっているとか、そういう時「何故か」いつも五条は出張してる等々、五条先生の視点から見ても夜蛾を疑う材料は大量にある。

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 この場合、「虎杖の生存確認や、五条が七海さんに協力を求めたことを知るには夜蛾だけでは困難。他に間諜に優れた内通者がいるはず」と連想することは可能だ。

 何となれば、虎杖が順平と接触したのは真人とニセ夏油の謀略だったからだ。

 つまりそれは、七海さんに映画館捜査の任務を与えたのは、彼らと内通している上層部の誰かということを意味する。

 内通者は虎杖の生存と、七海さんが五条に協力してることを把握していた事になるわけだ。

 

 立て続けに起きる宿儺の指と特級呪霊が絡んだ事件。

 これを作為的なものだと推測するのは五条先生の得ている情報からだけでも不可能ではない。

 そして、任務を操り、それらの状況を作り出しているのが夜蛾だというところまで想像が及んだら、それらの情報を集めた内通者が別に存在する……ってのは妥当な推理よね。

 

 ……とはいえ、五条先生自身は夜蛾個人に疑いを向けている様子はなく、しかも、特級呪霊と呪詛師の目的が虎杖(宿儺)そのものにあるという所にも辿り着いてないんだよね。

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 んん~~、やっぱこの線は考え難いか……。

 しかし、じゃあどうやって五条先生と歌姫先生は内通者の存在に……。

 

【答え】

 と、頭を悩ませていたのだが、↓のO谷さんの一連のツイートで目から鱗が落ちた。

 そうなのである。

 私はもうすっかり五条先生のことを「敵の策謀に迫っていく切れ者上司」だと思い込んでいたのだが、冷静に考えてみれば五条先生は、実際には(偽)夏油とその仲間が宿儺の実力を測る為に画策した少年院の一件を、『上層部が自分への嫌がらせの為に虎杖を殺そうとしたんだ!』と、完全に的外れな思い込みをしている男なのだった。

 O谷さんの仰る通りで、探偵役どころか、むしろ推理力という点ではかなりポンコツ寄りなのである。

 

【大探偵】

 で、あれば、五条先生が何かしら論理的な筋道で内通者の存在を見抜いたと考える事こと自体がそもそも間違っているということになろう。

 

 今回の一件でメカ丸まで辿り着けたのは単なる偶然の産物であって、まともな推理で突き止めたわけではない可能性が濃厚だ。

 上層部に内通者がいると疑ってるのも、「最近の呪霊の頻繁な動きから考えて内通者がいるはず……そして、上層部はクズだから内通者の正体は上層部の誰かに違いない」という決め付け以外に根拠は無いのかもしれない。

 

 いや、それにしても盲点だった……。

 五条の上層部に対する激しい憎悪のことや、「そもそも五条の探偵スキルは大逆転裁判のホームズ並み」という点をすっかり忘れていたなあ(「内通者の1人は上層部」「他にももう1人いる」という結論だけは合っているところもホームズっぽい)。

 63話でも「五条は全く見当外れのことを自信満々に言う」ことが強調されていたというのに。

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【歌姫先生……】

 問題は、五条はともかく歌姫先生までなぜ彼の推理を鵜呑みにしているのかだけど……。

 これは単純に私と同じく五条の堂々とした態度に騙されたってことかな。

 彼のいい加減さをよく知っているだろうけど、やはりあの最強の戦闘力のせいで妙な説得力を感じてしまうものなのかもしれない。

 

【究極メカ丸もとい与 幸吉】

 健常な体となったメカ丸であるが、天与呪縛はあくまで生まれ持つはずだった身体能力と引き換えにしたものだから、後天的に肉体を操作されても力は失われてはなさそうだ。

 絶望的な状況にも思えるけど、ここでメカ丸は殺されはしない気はするな。

 パンダ先輩が辛勝したメカ丸人形を4体も同時に操っているから、実は本気を出せば京都校の生徒で一番強いのは東堂ではなくメカ丸という可能性すらありそうだしね。

 

 真人はともかく、ニセ夏油とその裏にいる夜蛾からしてみれば、今後もメカ丸の協力は出来れば欲しいところだろうから、この場は逃がした上で真人に隠れて接触してくることは十分考えられる。

 自身と京都校の安全の保障、更には上層部としての権力を使った情報操作で「健常体となれた理由」をでっち上げ、普通に高専に通えるようにしてやると甘い餌を撒いてやれば、メカ丸も乗らざるを得ないだろう。

 

 五条先生と歌姫先生は探偵スキルがちょっとアレなので「メカ丸が上層部の内通者に情報を流してた」と考えていたものの、別にもう1人の内通者を介さずとも直接ニセ夏油達に流せば良い話だから、メカ丸は自分以外にも内通者がいることすら知らない可能性はありそうだが、その場合でも上層部に内通者がいることだけ明かしてやればいい。

 

 それにしても、メカ丸人形にわざわざ腕と足組ませてんの笑っちゃうな。この場面でそんな無駄な操作までしてるのか。

 あと、メカ丸本体の置き場所はもうちょい良い所にしてやるべきだったのでは……。何で高専の敷地内ではなく、どっかの駐車場の地下なの。

 

【僕のヒーローアカデミア】

第246話 メッセージ

 超常解放戦線の性質から言って、ホークスがヒーローランキングの演説で見せた「老害に物申す若手ヒーロー」みたいな演技はとても効果的だったよなあ。

 解放戦線の闇雲な現状破壊路線と個人主義的な思想に抜群に合致するうえ、あれでまさか政府当局とがっつり癒着してるとは思わないからね。

 

 そういえば、異能解放軍は国政政党まで作り上げているけど、ヒーロー公安委員会にまでは浸透できていないんだろうか。

 ついつい20世紀少年の友民党や公明党くらいの規模の与党勢力を想像していたのだけれど、心求党は社民党程度の少数野党なのかな。

 

 仮に解放戦線の心求党が連立与党や、もしくは維新の会のような政権の補完勢力だったりすると、政府機関への影響力も強いだろうから、ヒーロー公安委員会にもシンパが既に入り込んでいて、ホークスの潜入も実は筒抜けという恐れが強まるが、さて……。

 

【ブラッククローバー】

第224話 オマエは呪われている

 女王じゃなくて王女が国家元首なの……? なぜ??

 「ハート王国は友好国と言ってたのに『姿を見せぬ秘境国家』なのかよ」と以前ツッコんだけど、一部の王侯貴族の交換留学くらいはしてるのね。

 

【鬼滅の刃】

第178話 手を伸ばしても手を伸ばしても

 縁壱さんが後生大事に笛を懐に携えていた場面で思わず泣きそうになってしまった。
 巌勝も最後までそれを身につけていたようだし、鬼舞辻さんの「人間の部分を多く残した者から死んでいく」とは一体何だったのか。

 

 始まりの剣士達については、槍使いの人が岩の呼吸の初代と予想。

 彼は槍の先に何かをブラ下げているが、悲鳴嶼さんが使った型を見る限り、岩の呼吸は何かを振り回して戦うのを想定しているからね。

 

【サムライ8】

第22話 アンと兄

 

>ナナシ

 えーと、この兄ちゃんは序盤に出て来た性同一性障害のナナシと同一人物なんだろうか。
 それとも別の孤児? 
 同一人物だとしたら兄妹で同じ相手を好きになるとは業が深い。

 

 ナナシは孤児の総称とはいえ、こうやってわざわざ重ねてきたってことは、実は一命を取り留めており、記憶喪失になって保護されていたとかありそうだよね。

 記憶喪失を「物心ついてない」と表現したとかね。

 

>武士と侍

 「1話のチンピラやバトルロイヤルの参加者のような連中でも侍になれるのに、七志兄ちゃんがなれないなんて、一体武神はどういう基準で侍を選んでいるのか?」という疑問を見かけたが、侍の死を意味する「武神に見放される」という言い回しも比喩に過ぎず、実際には本人の気の持ちようが死の条件なので、侍になる際の「武神に認められる」というのも同じく比喩であり、不動明王が実際にジャッジを下してる訳ではないと考えるべきなんだろう。

 

 ……いやでも、侍になる為のロッカーボールは武神が作ったんだから、侍になる為の基準は武神があらかじめ設定していると考えた方が自然か。

 人格ではなく他の要素が侍になる為には重視されるのか、あるいは1話のチンピラやバトルロイヤルに参加してる雑魚侍たちも、元々は志高い武士だったのに、半不老不死の身体を手にしたことで精神が腐敗していったのか。

 

 肉体そのものは丸っきり機械化するのだし、精神性が条件だと考えた方が自然ではあるよね。

 やはり彼らも武神の基準をクリアするくらいの立派な人物だったけど、不老不死となったことで精神が摩耗していったってのが一番ありそうかなあ。

 人間は限られた時間での生を全うすべき。

 

 それと、武士でも何でもない八丸が普通に侍となっているので、「侍となる為にはまず武士になるのが条件」ってのは別に武神が定めたルールではなく、この惑星の法によるものだと考えられる。