ネオ天草のジャンプ感想日記

ジャンプ感想を主に書いています。

【ONE PIECE考察】ブリュレはルフィとプリンの約束を知っていたか?

 結論から言うと知らなかったと思う。

※以下、ネタバレ注意

 【ONE PIECE考察】ビッグマムにルフィ達の情報を漏らした者とは?【ONE PIECE考察】ビッグマムとホーミーズの能力の限界などの記事で書いた通り、私はビッグマム陣営は麦わらの一味とプリンが交わした約束はおろか、彼らが接触したこと自体を把握していないと推測している。

 しかしながら、MapleKrakenさんの↓のツイートで、ブリュレがこの約束を知っていた可能性に気づかされた。

 MapleKrakenさんの仰るように、ブリュレはホールケーキアイランドの南西の海岸にサンジとプリン(に変身した動物)の姿を見せ、それが原因でルフィ達は迷いの森へと誘い出されることとなった。
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 たしかに、「サンジを連れて来る」とプリンが約束した場所に彼ら二人の偽物を用意しているのだから、その約束の情報を得ていたと考えた方が自然のように思える。

 しかしながら、上記の記事の通り、ビッグマムはルフィ達とプリンの接触自体を知らなかった可能性が高く、また、ブリュレはそんなビッグマムの命令で麦わらの一味を狙っていた。
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 ブリュレの方からビッグマムに進言したのならともかく、ビッグマムからの指示で動いている以上、「ブリュレはプリンの約束のことを知っているが、ビッグマムに隠している」というのは考えにくい。
 となればやはりブリュレもまた、プリンがルフィ達を出会い、会話したことは聞いていないと見るべきであろう。

 つまり、ブリュレが南西の海岸にサンジとプリン(の偽物)を用意していたのは、彼女が仕掛けた罠プリンとルフィ達の約束の内容がたまたま合致しただけだということになる(そもそもなぜ麦わらの一味が南西の海岸に着くと分っていたのか、という点については【ONE PIECE考察】ビッグマムにルフィ達の情報を漏らした者とは?を参照して頂きたい)。

 改めて考えると、例えプリンが「サンジを連れていく」と言っていなかったとしても、サンジの姿を見れば、ルフィは迷いなくそれを追いかけて行ったはずだ。
 即ち、プリンの約束と関係なく、「麦わらの一味の前にサンジが姿を現す」演出は罠として非常に有効なのである。

 
 もちろん、そうだとしても、MapleKrakenさんが疑問を呈しているように、「罠ならばサンジを見せるだけで良いはずで、麦わらの一味と面識の無いプリンの偽物まで用意する必要はない」と考えることもできる。

 だが、ビッグマム海賊団は政略結婚からサンジが逃げ出しそうだと睨んでいた。
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 であればもちろん、「麦わらの一味の方も『サンジは結婚を望んでいない』と思っているはず」だと認識していただろう。
 そんなサンジがぶらぶらと一人で海岸を歩いていたら、さすがに麦わらの一味も罠を警戒するかもしれないと考えるのは当然だ。

 ルフィ達と面識の無いと思っているはずのプリンの偽物を用意したのは、そういった理由からではないか。
 サンジが島内を歩き回っているという状況の不自然さを減じるために、結婚相手であるプリンを用意したのだ。

 「面識がないと思っているなら何も本物のプリンの必要はなく、他の女でも良いのでは?」という見方もできるが、ビッグマム側もペコムズが麦わらの一味に同行していることは知っており、彼から一味がプリンの容姿について聞いている可能性は考えたはずだ。
 だからこそ、適当な女ではなく、わざわざ本物のプリンの姿に動物を変身させたわけである。

 ただし、「サンジが島内を歩き回っている状況」にルフィ達が違和感を覚えぬよう本気で手を打つつもりなら、プリン(の偽物)を同行させるだけでは不十分であり、(偽の)監視役として部下達をつけておいた方が良いのは確かだ。

 とはいえ、ブリュレにとっては「麦わらの一味を迷いの森に引き込む」ことは、絶対確実に果たさねばならぬ任務というわけではない。
 既にルフィ達はビッグマムの掌の上にあり、例え迷いの森に入らずとも、ビッグマム海賊団に敗れる運命は決まっていた。

 ブリュレにとってみれば、サンジとプリンの偽物を使ってルフィ達を自身のテリトリーに誘き出すなどということは、単なる「お遊び」でしかなく、完璧に仕上げるほどの策ではなかったのだ。


 以上のように、やはりビッグマム海賊団はブリュレを含めて誰もルフィ達とプリンの約束を知らなかった可能性が極めて高い。
 その辺りがこれからプリンが行う行動の鍵になってくるのかもしれない。